竹中直人の「理想の分身」に玉山鉄二、久住昌之原作『野武士のグルメ』

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2016年12月13日 12:31  CINRA.NET

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『野武士のグルメ』キービジュアル
連続ドラマ『野武士のグルメ』が3月17日からNetflixで配信される。

『孤独のグルメ』などを手掛けた久住昌之、『食キング』などの土山しげるによる『漫画版 野武士のグルメ』をもとにした同番組。定年退職した初老の男・香住武が、気が向いた時に自由に飲み食いすることの楽しさに気づき、自分を戦国時代の野武士に置き換えて、心に潜む野武士と共に様々な店で食を楽しむ様を描く。

主人公の香住役を演じるのは竹中直人。香住の理想の分身として心の中に登場する野武士役を玉山鉄二、香住の妻・静子役を鈴木保奈美が演じる。製作陣にはドラマ『孤独のグルメ』のスタッフが参加している。

撮影は8月から11月にかけて敢行。9月には40人のアメリカ人スタッフが来日してスチール撮影を行なったという。今回の発表とあわせて公開されたキービジュアルはNetflix本国の主導によって制作されたものとなる。

■竹中直人のコメント
僕はもともと、原作者の久住昌之さんの大ファンだったんです。久住さんの作品の映画の企画もいくつか出していたこともあったので、やっとご一緒できるという思いが強いです。今回、演じる香住は、定年退職したサラリーマンですが、何もすることがないおじさんの役って、初めてじゃないかな。その分身として、現代に野武士が現れるってだけで、もう笑っちゃいますよ。意表をついた楽しい作品になっていると思います。ぜひよろしくお願い致します。

■玉山鉄二のコメント
僕が演じる野武士は、あくまで香住の願望の中の空想の人物なのですが、香住と野武士が、食事のルールみたいなものを取っ払って、本当に自分の食べたい食べ方で美味しく、その食事を謳歌して、その日一日を大切に、ハッピーにするというようなテーマがあるような気がしています。日本のグルメドラマにプラスして、野武士が、現代の環境の中にいきなり現れる奇妙なシュールさがある。それが世界の人にはどう見えるのか、すごく冒険的だし、どういう結果が出るのか楽しみです。

■鈴木保奈美のコメント
食べることがとっても好きなので、最初にお話を読んで、とても面白く感じましたが、私自身には食べるシーンがないので、台本を読んでいつも想像しています(笑)。
男性側の目線で、男の人って、こういう風なことを思ってビールを飲むのか。こうやって買い食いするのが楽しいのか、なるほど…というところはあって、とても発見でした。昼ビールとか、焼きそばとビールみたいな発想はないですからね。お腹が空くドラマだと思います。胃腸を元気にして楽しんでください。

■久住昌之のコメント
定年して楽しそうにしている人が身の回りに多くて、そういう自由な定年後を食事を通じて描くのもいいなと思いました。自分もそうですが、年とってくると、そんなに食べられなくなるので、一食一食を外すと物凄く落ち込む。そういう部分は面白くなるんじゃないかなと思っています。B級とかグルメとか関係なく、食べることの滑稽さみたいな、ほっとすること、がっかりしたり怒ったりすることを書いているつもりです。面白いドラマなんですが、あまり説明している訳ではないので、観てツッコんでいただきたい。この食い方おかしいよとか、画面に向かって言いながら。なんか一杯、飲みながら観て頂けると面白いんじゃないかと思います。
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