2016年ヒップホップの名曲30選! これが日本語ラップの最前線

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2016年12月13日 21:01  KAI-YOU.net

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2016年ヒップホップの名曲30選! これが日本語ラップの最前線
2016年、TV番組「フリースタイルダンジョン」をきっかけに、空前絶後のブームを巻き起こしたヒップホップ。

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20年ぶりに復活した伝説の「さんピンCAMP」や、東京都選挙管理委員会が主催した異例のイベント「TOHYO CYPHER」も記憶に新しいです。


また、『SWITCH』『ユリイカ』『サイゾー』をはじめ、多くのカルチャー誌でもヒップホップ特集が組まれるなど、その熱狂はヒップホップ好きのヘッズのみにとどまらず老若男女を飲み込んでおり、また、一向にその熱が冷める気配もありません。

特に注目を浴びていたのは、「フリースタイルダンジョン」で行なわれているような即興のMCバトルでしたが、その一方ではもちろん、ラッパーのスキルが光る名曲の数々が今年もドロップされていました。

そこで、今回は2016年を彩った日本語ラップの名曲30選を一挙に紹介。

即興では表現しきれない歌詞(=リリック)として磨き上げられた名曲から、知る人ぞ知る隠れたマスターピースまで、聴き逃し厳禁のアンセムを一挙にご紹介します!

文:ふじきりょうすけ

耳を貸すべきヒップホップアンセム30選!


1:Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)「合法的トビ方ノススメ」




2016年の日本語ラップは、Creepy Nutsが1月にリリースした1stミニアルバム『たりないふたり』から語らなければならないでしょう。

ラッパー・R-指定さんと、ターンテーブリスト・DJ 松永さんによる名実ともに日本随一の実力を兼ね備えたユニットでありながら、2人の根暗/童貞的な鬱屈としたマインドから生み出される楽曲が、ヒップホップヘッズの枠を飛び越えて大きな反響を呼びました。

合法的トビ方ノススメ」はもちろん、スタイルの七変化が楽しめる「みんなちがって、みんないい。」や、地元・大阪の思い出をラップした「中学12年生」なども強く印象に残っています。

2017年初頭には『たりないふたり』以来となる新作のリリースも控えているとのこと。そちらも注目です。

2:DJ RYOW「ビートモクソモネェカラキキナ 2016 REMIX feat.般若, 漢 a.k.a. GAMI & R-指定」




DJ RYOWさんの「ビートモクソモネェカラキキナ」は、コアなヒップホップ好き、ヘッズの間で最も強く印象に残っている楽曲といっても過言ではありません。

これは、2004年に死去した伝説的ラッパー・TOKONA-Xさんを擁するILLMARIACHIの楽曲「Young Gunz」のギターループに、「Nagoya Queens」のパンチライン「ビートモクソモネェカラキキナ」をタイトルに据えた楽曲。

客演には、78年生まれでTOKONA-Xさんと同世代のラッパーである般若さん、漢 a.k.a. GAMIさん。さらに、R-指定さんも加えた「フリースタイルダンジョン」のモンスターたちが参加しました。

三者三様の生き様、スキル。そしてTOKONA-Xさんへのリスペクトがぶつかり合ったドープな1曲です。

3:KEN THE 390「真っ向勝負 feat. MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻,KOPERU,CHICO CARLITO,晋平太」




活動10周年を迎えたKEN THE 390さんのアニバーサリーイヤー1発目としてリリースしたのが「真っ向勝負」。

KEN THE 390さんと晋平太さんのベテラン2人が、MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻さん、KOPERUさん、CHICO CARLITOさんという若手のMCを挟む形で行われる生粋のマイクリレーチューンです。

DJ WATARAIさんによるギターリフがループするトラックも心地よく響きます。

4:KOHH「Die Young」




シンプルな言葉ゆえに放つリリックの力強さで、圧倒的な存在感見せつけるKOHHさん。

Die Young」では、自身の印象を決定づけたトラップというジャンルを、メタルやグランジ、デスコアといった重いバンドサウンドで再構築。ヒップホップの新たなサウンドとしてヘッズたちに大きな衝撃を与えました。

歌手の宇多田ヒカルさんやアメリカのR&Bシンガーであるフランク・オーシャンさんともコラボ楽曲を発表するなど、日本だけでなく世界においても大きく飛躍したラッパーだといえるでしょう。

5:SKY-HI × SALU「Sleep Walking」




Sleep Walking」は、AAAの日高光啓ことSKY-HIさんと、類まれなるフロウで日本語ラップの新鋭と評されたSALUさんが突如発表したコラボアルバム『Say Hello to My Minions』の1曲。

あまりにもイケメンで華のありすぎる2人のビジュアルに目が行きがちですが、「ノーブランドの無地Tを着てる俺が/全身ハイブランドでキメた/君に勝るのはなんでかな/足りない頭で考えな」という歌い出しが象徴するように、聞けば聞くほど皮肉に満ちたリリックを噛みしめることのできる秀逸なコラボアルバムです。

なお、このPVはACEさん率いる渋谷サイファーに潜入して撮影され、Twitterトレンドに入るなど大きな話題を呼んでいました。

6:SALU「Tomorrowland」




そんなSALUさんが、かねてから共演を熱望していたというtofubeatsさんとコラボを果たした「Tomorrowland」も聞き逃せません。

SALUさん、tofubeatsさんが互いにもつ爽やかさな側面を引き立てあうラップ/トラックと、それをそのまま可視化したかのように鮮やかなMVにも注目です。

7:Jinmenusagi x DubbyMaple「はやい」




自主レーベル・インディペンデント業放つを共宰するJinmenusagiさんとDubbyMapleさんが、9月に突如YouTube上にドロップした「はやい」。

はやいはやいはやい」というシンプルながら強烈なフックとリフレインする高速のビート。そして2分強という短さで、ついついリピートしてしまう1曲です。KAI-YOUのLINE@で2016年のアンセムを募集した際にも「はやい」を推す声が上がっていました。

映像の中では、Jinmenusagiさんの個性的すぎるファッションセンスや、なぜかパンツから取り出される初代・PlayStationなど見所も満載。

なお、12月14日(水)には、この楽曲を収録した新作『はやいEP』と、ベストアルバムの位置付けとなる『2K11-2K15 JINMENUSAGI ANTHOLOGY』を同時リリースします。

8:環ROY×Taquwami×OBKR「ゆめのあと」




ファッションブランド・Gapによる音楽プロジェクト「1969 RECORDS」のために書き下ろされた楽曲「ゆめのあと」。

Taquwamiさんが手がけたディープなトラックに、環ROYさん、OBKRさんの浮遊感のあるメロディが光ります。

また、映像作家・古屋蔵人さんによるドローンを使用した一発どりのMVも話題となりました。

9:鎮座DOPENESS×環ROY×U-zhaan「サマージャム'95」




続けて、環ROYさんも参加したスチャダラパーのカバー「サマージャム'95」。Boseさんのパートを環ROYさんが、ANIさんのパートを鎮座DOPENESSさんが担当しています。

トラックは、ASA-CHANG&巡礼などでも知られるU-zhaanさんによるタブラとカンジーラのみで構成されており、夏のうだるような暑さに染み渡る楽曲として生まれ変わりました。

MVには、スチャダラパーの3人も出演していて、6人でのカラオケシーンが和みます。

10:OZROSAURUS「OG」




MCのMACCHOさん率いるOZROSAURUS。結成は1996年ですが、2015年以降は6人組のバンド編成となり、サウンド面で大きな変貌を遂げました。

そんな新生OZROSAURUSが放った「OG」は、オルタナ/ハードコア的なバンドサウンドに高速のラップを叩き込む圧巻のスキルが堪能できます。

変化問わず進化遂げるプレイヤー」というリリックをはじめ、大御所ラッパーの自信に満ち溢れたラップがグッときます。



11:STUTS「夜を使いはたして feat. PUNPEE」




絶妙なグルーブを叩き出す稀代のMPCプレイヤー・STUTSさんによる初のアルバム『Pushin'』。

K.Leeさん、呂布カルマさん。Campanellaさん、KID FRESINOさんらをはじめ、ヒップホップの名手たちを次々と客演に迎えた名盤でしたが、なかでも先行配信されていた「夜を使いはたして feat. PUNPEE」の人気はライブでも別格。

アーバンソウルなトラックに、PUNPEEさんのイナタいテクニカルなラップが心地よく馴染む名曲です。

12:5lack「影道(Shadow) Feat.RUDEBWOY FACE- 」




そんなPUNPEEさんの実弟である5lackさんが12月にドロップした「影道」。RUDEBWOY FACEさんというレゲエ界のベテランを客演に迎えています。

チルなトラックを手がけるのは、Sick Teamとして5lackさんとともに活躍していたBudamunkさん。ラップ×レゲエの新たなアンセムとして定着していきそうな楽曲です。

13:C.O.S.A. × KID FRESINO「Swing at somewhere feat. コトリンゴ(Prod by jjj)」




C.O.S.A.さんとKID FRESINOさんが、PUNPEEさんらを擁するレーベル・SUMMITからリリースしたコラボアルバム『Somewhere』。

なかでも、コトリンゴさんをフィーチャリングに迎えた「Swing at somewhere feat. コトリンゴ」は、スムースな音の上を跳ねる2人のラップを、数多くのヒップホップMVを手がけるスタジオ石の映像がさらに盛り立てる屈指の名曲です。

同じくjjjさんがプロデュースする「LOVE」やほかの楽曲も同様でしたが、見た目もスタイルも対極にある両者が、ヒップホップや仲間への想いをストレートに込めた姿勢がたまりません。

14:Kiano Jones「Unknown Future」




弱冠14歳当時から先述のKID FRESINOさんや韓国ラッパーの第一人者・Okasianさんにフックアップされるなど、日本語ラップのシーンでも一線を画した存在感を放つKiano Jonesさん。

そんな彼の楽曲「Unknown Future」は、一聴しただけで既存のヒップホップとの差異が感じ取れます。楽曲はもちろん、映像やジャケット。そして、その存在も含め、圧倒的なフレッシュさを持つアーティストの1人だといえるでしょう。

なお、Kiano Jonesさんはアメリカに活動の拠点を移したいと公言しており、ライブの本数もそれほど多くないため、見れる機会があれば逃せません。

15:ハハノシキュウ「おはようクロニクル」




MCバトルの猛者として長年現場で活躍するハハノシキュウさん自身が「はじめてつくったヒップホップ」だと語る「おはようクロニクル」。

もともとは、新宿を中心に活動するアイドル・おやすみホログラムのワンマンで披露され、次なるワンマンの開催を発表するために制作されたもの。ですが、この楽曲をきっかけに後日メジャーデビューを果たすこととなりました。

その数奇な出来事の顛末は本人執筆の記事として、こちらに掲載されています。


16:KANDYTOWN「R.T.N」




11月、満を持してメジャデビューしたIOさん、菊丸さんら16名からなる東京のクルー・KANDYTOWN

Run The Nightを表す「R.T.N」は、その名の通り疾走感に溢れたディスコチューンです。ある種の"イナタさ"も抱えたラップが夜に合うクールな1曲です。

17:MONYPETZJNKMN「SCALE」




コアなヒップホップヘッズとユースから、着実に人気を集めるクルー・YENTOWNから生まれたMONYPETZJNKMN

「SCALE」は、『上』『下』という2枚のアルバムで魅せたオールドスクールかつドラッギーなラップをさらに推し進めたような中毒性のある1曲です。

なお、プロデュースは元・LEF!!! CREW!!!のDJ MAYAKUさん。この「SCALE」は、「田中面舞踏会」を主催する覆面集団・T.R.E.A.M.による全曲撮り下ろしのヒップホップコンピ『LIFE LOVES THE DISTANCE』に収録されます。

18:くるり「琥珀色の街、上海蟹の朝」




ロックバンドであるくるりが7月にリリースした「琥珀色の街、上海蟹の朝」は、今の情勢を象徴的に表す楽曲です。

往年のファンには言うまでもないですが、突然ボーカルの岸田さんがラップに目覚めたというわけではなく、2001年の3rdアルバム『TEAM ROCK』でもいち早くラップを取りいれていたり、それをきっかけにRIP SLYMEとコラボユニットを結成するなど、これまでにも意欲的にラップを自身の音楽の中で昇華していました。

ですが、やはりロックバンドとして人気を博すのがくるり。このタイミングでラップ表現を改めて取り入れたことで、ヒップホップブームの広がりを再認識した方も多いのではないでしょうか。

19:BIM「オレンジシャーベット」




THE OTOGIBANASHI'Sを率いるBIMさんが、ソロとしてドロップした「オレンジシャーベット」。

BIMさんらしいメロウなフロウとファンタジックなトラックが印象的で、夕暮れ時に聞きたいチルアウトな一曲です。

MVも、そんな楽曲のもつ世界観をそのまま体現したようなノスタルジーな映像に仕上がっています。

20:maco marets「crunchy leaves」




弱冠20歳の俊英・maco maretsさんの「crunchy leaves」も上述のBIMさんを彷彿とさせるメロウでドリーミーなトラックが心地よさ満点です。

一方で、淡々とストイックに刻まれるフロウも魅力の一つ。6月にリリースしたアルバム『Orang Pendek』のダイジェストが公開されているので、そちらも必聴です。





21:電波少女「COMPLEX REMIX feat. Jinmenusagi, NIHA-C」




2009年頃よりインターネット上で頭角を現し、現在はストリートとネットを横断する稀有な存在として認知を高めつつある電波少女

COMPLEX REMIX feat. Jinmenusagi, NIHA-C」では、MCのハシシさん最大の特徴とも言える歌モノとラップの境界をなくす異次元のフロウや、感情を爆発させるようなパフォーマンスも発揮。なお、アルバム『パラノイア』収録の客演なしバージョンでは、その特異性をより楽しめます。

また、電波少女はメジャーデビューをかけたヒッチハイクの過酷な旅を敢行中。そこで披露されている楽曲「Re:カールマイヤー」の完成版や今後の動向にも注目です。


22:group_inou「EYE」




気だるさすら感じるフロウと、どこか懐かしさのあるエレクトロサウンドが特徴的なユニット・group_inou

2003年の結成以来、独自の立ち位置で人気を集め確固たる地位を築いてきましたが、9月に突然の活動休止発表。そのタイミングで公開されたのが「EYE」のライブ映像でした。

「EYE」も収録されたライブDVD『PUT』のリリースを記念して行われるはずだったツアーですが、その後追加公演の発表もないまま終演を迎えました。

23:パブリック娘。「おちんぎんちょうだい」




2012年頃「そんなことより早く、このパーティーを抜け出さない?」や「初恋とはなんぞや」で、ネットを中心に大きなヒットを生んだパブリック娘。の遅すぎるデビューアルバムも2016年にリリースされました。

おちんぎんちょうだい」は、労働讃歌でありつつ、下ネタでもあるという絶妙なウィットに富んだ楽曲。MCの文園太郎さんが編集したMVも良い意味で雑な合成となっており、パブリック娘。らしさ満点です。

24:ゆるふわギャング「FUCKIN CAR」




Ryugo IshidaさんとSophieeさんのユニット・ゆるふわギャングは、その名の通り、ゆるふわな楽曲と全身タトゥーのハードなルックスで、ヘッズを中心に急速に耳目を集めています。

1stアルバムの制作資金をクラウドファンディングで募集したり、カップルで活動しているという点もゆるふわギャングならでは。ですが、この「FUCKIN CAR」をはじめとしたダウナーで中毒性のある楽曲が何よりの魅力です。

25:AKLO「McLaren」




McLaren」は、AKLOさんならではのセルフボーストと韻の妙が炸裂する1曲。

映像作家・大月壮さんが手がけた漫画『ジョジョ』3部を連想させるようなe-sports風のMVも話題になりました。

AKLOさんのMVではお馴染みとなったSALUさんの悪役姿や、DustelBoxさんらプロゲーマーも出演するなど、見所盛りだくさんとなっています。


26:Y'S「それでも釣りに行く feat.RAW-T & 遊戯」




ヒップホップはライフスタイルそのものだ、という言説をそのまま体現した釣りアンセム「それでも釣りに行く」。

ストリートシーンで絶大なプロップスを集め、数多くのラッパーの客演でもカマしてきたY'Sさんのなかでも一際異彩を放つ楽曲です。

フィーチャリングゲストとして招かれているのは、韻踏合組合の遊戯さん、そして盟友のRAW-Tさん。釣り好きなら思わず納得のパンチラインが続出します。

27:BAD HOP「LIFE STYLE」




T-PablowさんとYZERRさんという「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」を制した双子が所属するクルーでもあり、飛躍的に注目を集めているBAD HOP

川崎を拠点に活動する彼らのリアルな生活と、知名度を高めた今だからこそ新たに綴れるヒップホップドリーム的なリリック。まさに彼らを代表する1曲だといえるでしょう。

28:ZORN「Letter」




生粋のハーコーラッパー・ZORNさんが、自身の複雑な家庭環境をラップした「Letter」は、2人の娘の成長に対する暖かな感情をラップし、ファンを中心に多くの感動を呼びました。

EVISBEATSさんによるメロウなトラックで、エモーショナルな感情を一層かきたてます。ストーリーテリングの妙が光るリリックを得意とするZORNさんだからこそ描き出せた、家庭的で暖かなヒップホップのクラシックです。

29:般若「あの頃じゃねえ」




「フリースタイルダンジョン」で大きな感動を呼び起こした焚巻さんとのバトル後に書き上げたという「あの頃じゃねえ」。


7年ぶりのバトルを経て、OZROSAURUSやKAMINARI-KAZOKU.DEV LARGEさん、TOKONA-Xさんといった同世代のラッパーたちへのリスペクトに満ちたリリックが、これまでの挫折や葛藤とともに赤裸々に綴られます。

また、AK-69さん、KOHHさん、ANARCHYさん、ZORNさん、SHINGO★西成さんといった盟友たちのカメオ出演も。話題は尽きない楽曲ですが「一番強いのは今だぜ」という宣言こそが、「あの頃じゃねえ」の真骨頂だといえるでしょう。

30:DJ TY-KOH「バイトしない feat. KOWICHI & YOUNG HASTLE」




本記事の最後に紹介したいのはDJ TY-KOHさんの「バイトしない feat. KOWICHI & YOUNG HASTLE」。KOWICHIさん、YOUNG HASTLEさんという、リアルな生活に基づいた具象的なリリックを得意とする2人のMCをフィーチャリングに迎えた楽曲です。

この曲のタイトルや「飯を食う/洋服を買う/デートするお金かかるよ/でもバイトしない」というフックだけを受け取れば、ギャグ的に聞こえるかもしれません。

ですが、その直後の「(2人が所属する)FLY BOYでみんなと稼ぎたい」や、YOUNG HASTLEさんが続ける「ヒップホップ以外はやりたくない」というリリックは、まさにヒップホップの本質を捉えているように感じます。

※記事初出時、一部記載に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
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