女性を悩ます「PMS」、生理前は“本当”の私じゃない

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2016年12月19日 12:01  QLife(キューライフ)

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97%が「生理前に不調を感じる」と回答


画像はリリースより

 女性にとって生理は、妊娠に関わる大切な身体の仕組み。とはいえ、生理が始まると、下腹部の痛みやいつまでも続く出血に、「早く終わって欲しい!」と思う人も多いはず。しかし、悩みは生理中だけではありません。ホルモンバランスの変化により、生理前にも体と心に不調が起こるケースもあります。「月経前症候群(PMS)」と呼ばれるもので、「生理痛よりもPMSがきつい」と悩む女性も多いのではないでしょうか。

 ドコモ・ヘルスケア株式会社が、自社のヘルスケアアプリを利用する20〜40代の女性3,274人にPMSに関する調査を行ったところ、97%が「生理前に不調を感じる」という結果になりました。やはり、多くの女性がPMSに悩まされているようです。年代別では、20代が70%と最も多く、40代でも55%と半数以上が不調を感じています。

 PMSは、排卵後の「黄体期」に分泌される女性ホルモン「プロゲステロン」の影響を受け、さまざまな症状が誘発されます。人によって症状は異なり、200種類以上あるともいわれています。今回の調査では、最も多かったのが「イライラ」。次いで、「眠気」、「だるさ」と続きます。ほかにも、「頭痛」、「腰痛」、「腹痛」など痛みを伴うケースや、「落ち込み」といった精神的な症状も含まれており、心身共に負担が掛かっていることがうかがえます。

PMSの影響がSNSにも飛び火?

 こうした不調の矛先は、身近な人に向けられているようで、84%の女性が「PMSが原因で身近な人に不機嫌な態度を取った経験がある」と認めています。さらに、「仕事の能率が下がる。やる気や体力が出ないので休む時間が多くなる」や「家事を全くやる気にならない」といった声も聞かれ、日常生活へ大きな影響を与えていることがわかります。

 また、その影響はSNSにも“飛び火”。PMSが原因で、SNS上に自分らしくない書き込みや行動をしたことがあると、48%の女性が回答。なかでも、SNSを多用している20代にその傾向が強くみられ、「ネガティブな投稿」と「既読スルー」をしたことがある人の割合が、他の世代と比べて10%以上多い結果となっています。

 このような状況に、産婦人科専門医の宋美玄先生は「自分では我慢しているつもりでも、SNSで知らず知らずに人間関係の危機(PMSソーシャルクライシス)が生じているかもしれません」と指摘し、PMSの症状を我慢せずに婦人科の受診を勧めています。また、「男性のみなさんには、女性がホルモンバランスによる体調不良を毎月抱えながら生活していることを知ったうえで、接していただきたいですね」とも付け加えています。(菊地 香織)

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  • そうでなくても安定しない私はやっぱりアスペなんだよな。毎日自分の感情をギリギリで制御して生きる努力を、人一倍しなきゃやってらんない。アスペ以外もなんかあったりすんのかなー
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