公開されたのは松坂桃李演じるジンが、メタルバンド「ハイスピード」としてライブで歌う場面を捉えた写真。松坂は緑色の髪に口ひげ、ピアス、タトゥーをした姿でジンを演じている。
歌に苦手意識があり、これまで劇中で歌うことは避けてきたという松坂は「初めはプロデューサーの役と聞いていたのですが、台本みたら最初のシーンから歌ってて・・・騙されました(笑)。CDは出しません」とコメント。ジンの弟・ヒデ役を演じた菅田将暉は、松坂のライブシーンについて「マイクを持つ手がエロい!このシーンは注目です!」と語っている。
劇中では、家を飛び出してバンドでメジャーデビューするも、仲間と衝突し、バンドが解散状態に陥ったジンと、グリーンボーイズとして活躍していく弟・ヒデとの対比が描かれており、映画を鑑賞した西川美和は「弟たちが初めて立ったステージを観ると、『そりゃこっちが受けるわ』と哀しいほどに納得をした。自分の信じることに対して懸命な者が時代を掴めるとは限らない。爽やかなパッケージだが、才能というものをめぐる残酷さを逃さずに描いている作品だった」とコメント。
また同じく同作を鑑賞した是枝裕和は「自分では諦めた夢を弟に託したジン。彼の哀しみ、喜び、そして覚悟を目だけで表現してみせる松坂桃李。色っぽかった。」と松坂の演技に賛辞を贈っている。
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