被害者や加害者となった人々の喪失と再生 藤井道人監督『光と血』

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2017年01月26日 20:22  CINRA.NET

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『光と血』ティザービジュアル ©2017 BABEL LABEL
映画『光と血』が、6月3日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。

同作は、いじめられっ子を守る高校生・光、恋人と婚約した青年・陽、被災地ボランティアに通う健太と姉のマナらの平凡な日常が、レイプや無差別殺人、交通事故などの悲劇によって一変するというあらすじ。被害者や加害者となった彼らの運命が交差する様が描かれる。

同作はクラウドファンディングを含む自主制作によって完成。監督を務めた藤井道人は、これまでに伊坂幸太郎原作の映画『オー!ファーザー』や、PV、CMなどを手掛けているほか、3月からNetflixで配信される久住昌之原作、竹中直人主演のドラマ『野武士のグルメ』の監督にも名を連ねている。


■藤井道人監督のコメント
当初本作は「無辜の血」というタイトルで制作が始まりました。無辜とは、「罪のない人」という意味です。テレビでドキュメンタリーを見ていた時に、戦場ジャーナリストの方が使っていた言葉です。罪のない人々から流れる血…当時、僕は感覚的に「今これが撮りたい!」と強く感じたことを覚えています。制作過程の中で、本作が持つ「光」の部分にフォーカスした作品になっていき、タイトルも「光と血」という名前に変わっていきました。人々が生き辛い「今」にどう光を見出すか、その深部に強く刺さるような力強い作品を目指して作りました。

このニュースに関するつぶやき

  • これまたクラウドファンディングで資金を集めたそうだが、公開予定館が全国でまだ3館。題材が暗いと思われてるのかな。それでも戦争物の『この世界』はヒットしたから、売る方策はあると思うが。
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