山陰の風景を小型カメラで写す 「芸術写真」の作家・塩谷定好の回顧展

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2017年02月21日 19:51  CINRA.NET

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塩谷定好『児女と静物』1932年 島根県立美術館寄託
展覧会『愛しきものへ 塩谷定好1899-1988』が、3月6日から島根・島根県立美術館で開催される。

1899年に鳥取で生まれた写真家の塩谷定好は、1926年に『アサヒカメラ』創刊号のコンテスト1等に選ばれたのち、国内外で展覧会を開催。大正期に流通した小型カメラ「ヴェスト・ポケット・コダック」を愛用し、洋画の作風を取り入れながら、1988年に逝去するまで山陰地方の自然を撮影した。大正末期から昭和初期に隆盛した「芸術写真」の作家に数えられる。

同展では塩谷による写真作品約300点を展示。戦前の作品を中心に、資料約100点とあわせて塩谷の全貌を紹介する。3月19日には写真評論家の飯沢耕太郎による講演会『塩谷定好と〈芸術写真〉の時代(仮)』を実施。また期間中には、同展企画者で学芸員の蔦谷典子による講座や、ギターと打楽器のコンサート、ギャラリートークなども開催される。

なお島根県立美術館では展覧会シリーズ『写真家たちが愛した街』の一環で、『奈良原一高の愛したヴェネツィア』『森山大道の愛したパリ』を同時開催。詳細は島根県立美術館のオフィシャルサイトをチェックしよう。
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