映画『ザ・ダンサー』が6月3日から東京・新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマほか全国で公開される。
写真家のステファニー・ディ・ジューストが監督を務め、「モダンダンスの祖」と称されるダンサーのロイ・フラーの伝記をもとに映画化した同作。アールヌーヴォーの時代のフランス・パリを舞台に、オペラ座で踊るという夢を叶えるためにアメリカから渡仏したフラーの人生を描く。フラーは女性によるダンスが卑しいものとされた時代にドレスや光、鏡を用いた新しいダンスを創作して一世を風靡し、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックらが彼女をモデルにした作品を残した。
照明の演出でダンスの新たな時代を切り開いたフラー役を演じたのは『博士と私の危険な関係』などに出演しているミュージシャンのSoko。フラーが見い出したダンサーで、ライバルのイサドラ・ダンカン役にはジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘リリー=ローズ・メロディ・デップ、フラーを愛するルイ役には『たかが世界の終わり』などに出演のギャスパー・ウリエルがキャスティングされている。