伊藤忠商事が、中国中信集団グループと共同開発した越境ECサイトの運営を開始する。中国の富裕層をターゲットに今月からテスト販売を行っており、今夏以降に本格的に展開する予定。
伊藤忠商事が中国で富裕層向け越境ECサイトを開設の画像を拡大 越境EC分野に注力している伊藤忠商事は2016年12月、同サイトの運営会社として「SAKURA Links株式会社」を同社100%出資により設立。商材は日本で生産された高品質かつ安心・安全なものに徹底し、テスト販売時は加工食品3,000点以上をラインナップする。中国のECプラットフォーム「中信e家」を通じて、地方ごとに小売事業者の協力を得ながら運営・販売を行う。関西地方は阪急百貨店、九州地方ではJR博多シティと提携を開始しており、今後は沖縄、北海道、東北、四国などに広げる予定。正式販売開始後は、化粧品やアパレルなどにも商品群を拡充する計画だ。
日本における中国向け越境EC市場は、2019年には1,270億元(2兆1,044億円)になると見込まれている。伊藤忠商事は日本のおもてなし精神を強みに、商材販売だけではなく来日時のコト消費と連携するなど新しい取り組みも視野に入れ、他にはない越境ECサイトを目指すという。
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