『ソング・オブ・ザ・シー』監督の初長編 「世界で最も美しい本」巡る物語

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2017年04月05日 12:42  CINRA.NET

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『ブレンダンとケルズの秘密』 ©Les Amateurs, Vivi Film, Cartoon Saloon
映画『ブレンダンとケルズの秘密』が今夏に東京・YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開される。

トム・ムーア監督の長編デビュー作となる同作は、2010年に『第82回アカデミー賞』長編アニメーション映画賞にノミネートされた作品。ムーアは2015年にも『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』で同賞の候補に選出されている。

9世紀のアイルランドを舞台に、アイルランドの国宝「ケルズの書」を巡る物語を描く同作。スコットランドから「ケルズの書」を携えて逃れてきた高名な僧侶エイダンにインクの原料となる実の採取を依頼された少年修道僧のブレンダンが、行くことを禁じられている森に足を踏み入れ、妖精の少女アシュリンと出会うというあらすじだ。実を受け取ったエイダンに本の続きを書くよう頼まれたブレンダンが、書を完成させるためにアシュリンと冒険する様を描く。

同作では、「世界で最も美しい本」と称されるケルズの書に書かれたケルト文様が動き出す様など、ほとんどのシーンを2Dの手描き手法で制作。アニメーションは中世絵画にならって遠近法を排して描かれたという。音楽は『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』と同様にブリュノ・クレとKilaが担当している。
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