もっと注目されてもいい藤岡弘、の名言の数々

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2017年04月20日 15:00  citrus

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出典:「藤岡弘、」オフィシャルサイトより

私は、なぜ日本のマスメディアがもっと「藤岡弘、」(70)に注目しないのか、もっと大々的に取り上げないのかを常々不満に感じている。

 

不満に感じているから、せめて私だけでも「藤岡弘、」の近況がスポーツ新聞の芸能欄やらネット上やらにひっそりと掲載されたときは、かならず欠かさず、ここcitrusで後追い紹介することを己の義務・使命としている。前回、紹介したのは今年の3月29日だった。基本、書いた原稿の内容は次の日に忘れてしまう私だが、この日に抜粋した

 

「3人くらいなら、襲ってきても問題なく対応できます。海外では10人以上に襲われて撃退したことが何度もありました。相手がピストルを持っていたら? 撃たれてもこちらの急所を外させて、相手を殺します」

 

という物騒なセリフは今でも心に焼き付いている。

 

11月7日、都内で行われた米ドラマ『ZOO-暴走地区-』のDVDリリース記念イベントに「藤岡弘、」が登場したことを、スポニチや東スポほかが翌日に報じているが、そこでも藤岡はこんな名言を残していた。

 

生後3ヵ月の雌ライオン・ライアンと“対じ”。(藤岡が)抱きかかえようとした際に右首筋を一瞬、襲撃され赤い傷ができた。すぐさまなだめて抱っこしたが「本能的に急所を知ってるね。子ライオンと言えども侮っちゃいけないね」と野生に敬意を表した。(スポニチより)]

 

[野生の動物については「素手で(相手するの)は無理。戦おうと思わないほうがいい。人間なんてちっぽけな存在」とキッパリ。“隊長”の愛称を持つ藤岡でもかなわないという。今後の「探検シリーズ」挑戦は「そろそろ辞めたほうがいいかな」と“卒業”も視野にあるようだ。(東スポより)

 

「藤岡弘、」とは、我々世代の男性だと誰でも想い入れたっぷりな「仮面ライダー1号=本郷猛」を演じた、“熱(苦し)さ”が売りのベテラン俳優で、でもそんな“特定層”以外の人間からすれば格段とリスペクトも知名度も薄くなる、AV男優にたとえるなら、青年期や壮年期を迎えた男性のみからの圧倒的な支持を誇る「加藤鷹」に近い存在だ。

 

よくよく調べてみると、「俳優」「タレント」のほかに、「剣豪」「国際武道家」という肩書きが付け加えられている。古武道「藤岡流」を継承する父と、茶道・華道・琴の師範だった母との間に生まれ、6歳からずっと武者修行をしてきて、現在も会社に武道場をつくってずっと訓練し続けているのだという。

 

「藤岡弘、」の「、」は、私ら文筆業者にとって、じつは原稿を書く際やっかい極まりない読点だったりするのだけれど、旧芸名の「藤岡弘」からの改名には「昔の武将は一度“、”を打って決意した。周囲に流されることなく立ち止まり自分を見つめる」「『我未だ完成せず』との自戒を込めて」といった深い意味があるらしい(“てんで”ダメな男という意味も、さり気なくダブルミーニングされているらしい)。

 

「侍(さむらい)」のスピリッツを“ウケ狙い”などでは断じてなく、芸能の世界を通じて真摯に伝授することをライフワークとする「藤岡弘、」の引き出しは、まさに“金言の宝庫”だといえる。

 

「人生にはリハーサルもアンコールもない」

 

「1秒後は歴史になってしまう」

 

「私達は確実に死に向かっている、とも言える。だから真剣に生きろ、と」

 

「人生はサバイバル、生きて生きて生き抜く事」

 

……エトセトラ、エトセトラ。

 

なぜ日本のマスメディアはもっと「藤岡弘、」に注目しないのか? 私は大いに不満である。

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