【結婚・離婚の幸福論】野際陽子×千葉真一カップルの関係で考える、パートナー死後の選択

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2017年06月21日 21:00  citrus

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女優の野際陽子さんの突然の訃報に驚いた人の多かったのではないでしょうか。お亡くなりになる少し前まで現役の女優として活躍していた姿は美しく、素敵でした。野際さんの元夫は、ご存じのとおり俳優の千葉真一さん。野際さんと千葉さんとは、1973年にテレビドラマで共演したことがきっかけで結婚、すれ違いの生活が続いたことが原因だとして1994年に離婚をしています。

 

野際さんと千葉さんとは離婚後も没交渉になるわけではなく、お子さんがいることもあり、お互いの様子は気にかけていたとも言われています。千葉さんは今後、お子さんと一緒に野際さんのお墓参りに行くことも検討しているとか。野際さんと千葉さんのように、離婚をしても、キッパリと縁が切れるわけではないケースも少なくありません。

 

一方で、最近、メディアでよく取り上げられているのが「死後離婚」というものです。死後離婚とは、パートナーが亡くなった後、役所に「婚族関係終了届」を提出することで、パートナーの血族との関係を結婚前の状態に戻すことができる、という仕組みのことを言います。簡単に言えば、「法律上の正式な離婚ではないものの、パートナーが亡くなった後は、結婚する前の関係にリセットできる」ということです。

 

死後離婚を望むケースとしては、生前からパートナーと不仲で「同じお墓には入りたくない」と考えている場合や、パートナーの親族との折り合いが悪く「義父母のお世話はしたくない」と思っている場合などがあてはまります。役所に届を出すというお手軽さもあって、年々、増えている死後離婚ですが、気をつけなければならない点もあります。

 

たとえば、役所に届を提出して死後離婚したことは、自分からお知らせしない限り、パートナーの親族には伝わらないという点。具体的な例として、「折り合いが悪かった夫の両親の介護を避けたくて、夫が亡くなった後、死後離婚をした。そのことを知らせずにいたところ、いざ義両親の介護が必要になった段階で、死後離婚をしていたことが発覚。『一方的にそんなことをしていたなんて許せない!』と大問題になった」といったトラブルも発生しています。

 

トラブルを招かない対策としては、役所に届を提出する前に、きちんと関係者には自分の口から説明をして相手にも納得してもらう、ということが必要になるでしょう。生きているうちに離婚をするのも簡単ではありませんが、夫婦のどちらかが亡くなった後で夫婦関係を解消するのも難しい、ということです。

 

いずれにしても、縁あって一度は夫婦になったのですから、できるだけ円満なエンディングを迎えたいものですね。

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