つい先日。今週頭ごろ、私は、NMB48須藤凛々花(20)による第9回AKB48選抜総選挙中のスピーチ、いきなりの結婚宣言について、身近な恋愛沙汰に例え、「彼女を20位に推し上げるため頑張ってきたファンがあまりに可哀相」みたいな論調のコラムを、ここcitrusでアップしたばかりである(当コラムがアップされたホンの数時間後、『5時に夢中』でマツコ・デラックスが「身近な恋愛沙汰」ではなく「キャバ嬢」に例えて須藤を批判していた。そのほうがもっとわかりやすかったかも…と、ちょっと後悔しているw)。
ただ、やっちまったもんはしょうがない。時計のネジは巻き戻せない。こうなったらもう前向きに今回のこの爆弾発言をアイドル界、ひいては芸能界の“今後”に活かせるよう、AKBグループ側はいっそ開き直り、最大限に利用すべきなのではなかろうか。
たしかに、これまで須藤に銭と労力を散々費やしてきたファンの方々には、同情を禁じ得ない。「残酷すぎる仕打ち」という私の個人的な心情は今も変わらない。しかし「俯瞰的に見て面白いか面白くないか」に観点を移すならば、それはそれでまったくの別問題となってくる。
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おそらくAKB史上、一番「面白い」事件なんじゃないか? 現に、サッシーの3連覇も渡辺麻友の卒業も一気に吹き飛び、ネット上では須藤の“暴挙”に対するメンバーやらOGやらの苦言ばかりが目立っている有り様だ。
そんななか、以下のような気になる情報もある。『東スポWeb』によると、
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「須藤は総選挙が終わっても『結婚する』と言い続けているし、結婚することは間違いない。会見では当然ながら、アイドルを続けるか否かの質問も出てくるでしょうが、本人はアイドルとして芸能活動を続ける意志がある。今のところ解雇という話もないですし、“人妻アイドル”が誕生する可能性も高いのでは?」(出版関係者)
……ってことなのだそう。そりゃあ、ファンやメンバーのわだかまりを考えれば、そうすんなりと事が運ぶとも思えない。が、前出の出版関係者は、“人妻アイドル”の将来性をこのように分析する。
「年ごろの女の子ですから恋をしてしまうこともあるでしょうし、それが人間の性(さが)とも言える。結婚した後に須藤がどのようなアイドルとして成長していくのか。須藤は今後、“アイドルは恋愛禁止”という既成概念を変えるかもしれない」
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また、作家でアイドル評論家でもある中森明夫氏は、『日刊ゲンダイ』に次のような注目すべきコメントを寄せている。
「そもそもAKBとは何かを考えてほしい。既成概念にとらわれない壮大なアイドルの実験場だったはずなんです。それがCDを買わせて人気投票を行う総選挙も批判の的だったのが9回目を迎えて当たり前の行事になってしまった。そして指原一強にうんざりしていた閉塞感。それを須藤がぶち壊したことで爽快な風が吹いたのです」
ええこと言うわ〜。ってなわけで、私はAKBグループが掲げる鉄の掟「恋愛禁止」を「結婚まではセックス禁止」に微変更することを提案したい。仮に、推しメンが恋愛宣言してしまったところで、まだプラトニックな関係ならば横取りできる確率だって多少なりとも残っているわけだし、さらには20代そこそこで結婚しても、“若気の至り”だったと即離婚、もしくは浮気の虫が疼いてくる……なんてケースも多々あるのだから。要は「付け入るスキ」さえ残しておけば、男子のたくましい妄想力は、とめどなく勝手に成長していくのである。