中国で興収192億円の3DCGアニメ『西遊記』1月公開 吹替制作監修は宮崎吾朗

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2017年10月12日 13:11  CINRA.NET

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『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』 ©2015 October Animation Studio,HG Entertainment
映画『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』が2018年1月13月から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。

同作は『西遊記』を題材にした3DCGアニメーション映画。妖怪の存在に脅かされている長安の町を舞台に、孤児の少年リュウアーと、長年の封印が解け自由の身となるも力を失い自信喪失した孫悟空が、子供を連れ去る妖怪に立ち向かう姿を描いたアクション作品だ。

メガホンを取ったのは、23年におよぶアニメ制作の経験を有しながら同作が初監督作となる中国出身の田暁鵬。日本語吹替制作監修は宮崎吾朗が務めた。宮崎は田監督から直接依頼されたという。同作は2015年に中国で公開され、中国国産アニメとしては歴代1位の興行収入となる約192億円を記録した。

田暁鵬監督は、「中国の『西遊記』のファンは、長く赤いマントを首に巻き裾をたなびかせている悟空の姿を愛しています。この紅の布が日中両国の映画ファンの心をつなぐような絆になることを願っています。文化を結び、情感を結び、国境を越えて、アニメを愛する心を結びますように」とコメント。

また日本語吹替版について宮崎吾朗は「この日本語吹替版が、原語版の魅力を損ねず、日本の観客への橋渡しとなりますように。今はそれを願うばかり。この場をお借りして、日本語吹替版に力を貸して下さった皆さんに感謝を。そして、僕に大事な作品の吹替を任せてくれた、無口で熱い男、田監督に感謝です」と述べている。

■田暁鵬監督のコメント
中国の「西遊記」のファンは、長く赤いマントを首に巻き裾をたなびかせている悟空の姿を愛しています。この紅の布が日中両国の映画ファンの心をつなぐような絆になることを願っています。文化を結び、情感を結び、国境を越えて、アニメを愛する心を結びますように。

■宮崎吾朗のコメント
生まれて初めて観た中国の3DCGアニメーション映画、『西遊記之大聖帰来』。それは、驚くほど面白かった。僕は目からウロコが何枚も落ちた。見慣れた日本や米国のCGアニメーションとは一味違うキャラクターのデザインや独特な色彩、カンフーのようなアクション等々。僕は画面からあふれてくる、「アニメーション映画をつくりたい!」という作り手の熱気に圧倒された。この日本語吹替版が、原語版の魅力を損ねず、日本の観客への橋渡しとなりますように。今はそれを願うばかり。この場をお借りして、日本語吹替版に力を貸して下さった皆さんに感謝を。そして、僕に大事な作品の吹替を任せてくれた、無口で熱い男、田監督に感謝です。
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