「須沢桂子」って誰だ? 私がAppleの広告になじめない理由

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2017年11月02日 01:00  citrus

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Googleをはじめとする、外資系のパソコン・スマホまわりで稼ぐ企業の広告が、なんとなくいけ好かない……とは、すでにここcitrusでも何度か書いている。

 

「なんとなくいけ好かない」の「なんとなく〜」が、これまではどうも上手く言葉で説明しきれなかったのだが、何度も書いているうちに、だんだんその正体に迫りつつある好感触もなくはない。

 

おそらく「秋刀魚を英語にすると?」だとか「子守歌を英語で聴かせて」だとかの、「ちょっとだけの無駄を楽しむ私」的な「じつはリア充してます感」が鼻につくのだろう。肝となるのは、この「ちょっとだけの〜」。「無駄さえも(英語の)勉強にしちゃおう」といった「ついでに」チックなポジティブシンキングがあまりに合理的すぎて嫌。「秋刀魚」は「さんま」と読めればいいし、子守歌は「眠れよい子よ〜♪」と、日本語で自分で歌えばいい。どうせ無駄をするなら、徹底的に無駄なことを、私ならしたい。

 

そういえば、つい一週間ほど前。私が自宅のトイレにこもっているとき、「あ〜セックスして〜!」と、おもむろに独り言をつぶやいたら、たまたまいじっていたスマホのSiri機能が働いており、「そうですね…やっぱりダメです」と音声ボイスで軽くいなされてしまった。「だからなんなんだ?」と問われれば、「イラッとした」「面白かった」以外に答えようがないのだけれど(笑)、こういうのこそが私が主張するところの「究極の無駄」なのではなかろうか。

 

で、「なんとなくいけ好かない」のは、Appleの広告も同様だったりするのだが(一応、私はパソコンもスマホもAppleユーザーだったりするのだが)、昨日、新宿の伊勢丹付近を歩いていると、Appleウオッチのポスター広告がふと目に止まった。

 

どうやら、(ポスター上の)ピンクのウオッチは電話の着信を伝えているようで、相手の名前は「須沢桂子」。「須沢桂子」って誰やねん?──これが気になって気になってしょうがないのである。

 

検索したところ、私の知らない著名人の名前ではないみたいだ。ならば、Apple社側が空想で考えた名前ってことになるのだが、なぜ、あえての「須沢桂子」? もしかして、ものすごくいろんな角度から分析し尽くしたうえでの「須沢桂子」なのか?

 

たとえば、なにかのバラエティ番組で「日本人の姓名の99%には濁点かサ行が入っている」なんて話を聞いたことがある。そして、その残り1%を狙ったとか……と思いきや、濁点もサ行もがっつり入っている。逆に99%を狙って親近感を持たせようとしたのか……? いや、さすがにそこまで敵(?)も考えちゃあいない……かな?

 

じゃあ、グラフィック的にもっとも美しい四文字が「須」と「沢」と「桂」と「子」なのか? 比較的画数の多い漢字と少ない漢字が交互となっている並びは、たしかにバランスとしては美しい。頭に来ている「須」の「さんづくり(=左部分)」の下向きな角度も意表を突いていると言われれば突いている。

 

だが! あともう一つ、「私(ら)の深読みしすぎ」って可能性も捨てきることはできない。つまり、「たいした意味もなく、パッと思い浮かんだ名前がこれだった」あるいは、「たまたま知り合いに同姓同名がいた」「Appleにこの名前の女性名物社員がいる」……と、そんなあたりの、たわいもない理由である。はたして真相は? ……と、一日一本ノルマのコラムでそれなりの文字数を割いてしまっている時点で、今日は私の負けなのであった。おみそれしました! Appleさん……。

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