先月8日に取締役を解雇されているが、弟のボブ・ワインスタイン氏と共同で独立系映画会社「ワインスタイン・カンパニー(The Weinstein Company)」を運営していたワインスタイン。米芸能メディア『The Blast』が独占的に伝えたところによれば、ワインスタインおよび「ワインスタイン・カンパニー」を訴えたのは持ち株会社の「AI International Holdings」であるとのこと。同社は2016年9月29日にワインスタインの会社に4500万ドルを(約51.1億円)貸し付けたが、こんなにも早く返済不可能と判断した理由として、やはり“不利益をもたらす重大な変化(material adverse change/MAC条項)が起きた”と添えているそうだ。
AI社は先月10日に手紙でワインスタイン側に返済を求める通告を行ったといい、しかし一連のセクハラ告発で関連会社の「Weinstein TV」「Weinstein Global Film Corp(WGFC)」「Weinstein Holdco」は深刻な影響を受けており、業績不振と経営危機は避けられない。これによりAI社はワインスタイン側から回収できなかった貸付残高43,459,176.23ドル(約49.3億円)に手数料や利息を加え、法廷で請求することを決断した次第である。