<2017年も残すところ1カ月を切った。2位にランクインしたのは「シャーロッツビルの悲劇」を案じたオバマの秀逸なツイート>
ツイッターは12月5日、2017年に最もリツイート(RT)された投稿リストを発表した。ツイッターと言えば、ドナルド・トランプ米大統領の大胆なツイート「トランプ砲」は、日本企業もその標的になるなど世界的に注目を集めた。もちろんリストに名を連ねたかと思いきや、トランプはランク外。さらに驚くべきことに、トップ5のうち2つはバラク・オバマ前大統領のツイートだった。
現職を抑える形でランクインを果たしたオバマ、そしてそれをも上回り世間を沸かせた今年の「RT大賞」は......。
5位 オバマ、去り際の「Thank you」
Thank you for everything. My last ask is the same as my first. I'm asking you to believe--not in my ability to create change, but in yours.— President Obama (@POTUS44) 2017年1月11日
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オバマの大統領としての最後のつぶやき。1月20日に2期8年の務めをもって退任したオバマは、自分の支持者へ感謝を伝えるとともに変化を起こす力を信じるようメッセージを送った。
4位 アリアナ、自爆テロ事件を受けて
broken. from the bottom of my heart, i am so so sorry. i don't have words.— Ariana Grande (@ArianaGrande) 2017年5月23日
5月22日にマンチェスターのコンサートで自爆テロ攻撃を受けたアリアナ・グランデ。事件発生直後に「打ちのめされています。心の底から。本当に本当に申し訳ない。言葉が出てこない」と心境を述べた。テロ実行犯を含む23人が死亡、少なくとも120人が負傷する大惨事となった。
3位 ハリケーン直撃のヒューストンを救え!
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With the current devastation in Houston, we are pledging $0.15 for every RT this gets! Please forward this along to help out those in need! pic.twitter.com/lodyOBE0eG— Penn State IFC (@PennStateIFC) 2017年8月30日
ペンシルバニア州立大学IFC(共済会)は、8月末に大型ハリケーン「ハービー」で甚大な被害を受けたテキサス州ヒューストンを支援するため「このツイートを1RTする毎に0.15ドルを被災地の救援努力に寄付する」と投稿。しかし、ニューヨーク・デイリー・ニュースによると当時120万回RTされたのに、実際の寄付金は約110万円だった。
2位 「シャーロッツビルの悲劇」を案じたオバマ
"No one is born hating another person because of the color of his skin or his background or his religion..." pic.twitter.com/InZ58zkoAm— Barack Obama (@BarackObama) 2017年8月13日
8月12日に発生したバージニア州シャーロッツビルでの白人至上主義団体と反対派の衝突。オバマは故ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領の言葉を引用し、「生まれながらに、肌の色や出自や信仰の違う人を憎む人などいない。人は憎しみを学ぶのだ。だが、憎しみを学べるのであれば、愛することも学べるだろう。愛は憎しみよりももっと自然に、人の心に根付くものだから」と投稿した。
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1位 チキンナゲット男
HELP ME PLEASE. A MAN NEEDS HIS NUGGS pic.twitter.com/4SrfHmEMo3— Carter Wilkerson (@carterjwm) 2017年4月6日
ファストフードが大好きなことで知られるトランプではない。栄えあるトップに輝いたのは、アメリカ・ネバダ州に住む無名の青年カーター・ウィルカーソン。チキンナゲットを愛して止まないウィルカーソンがファストフードのウェンディーズ充てに送ったツイート。「チキンナゲット1年分を無料でもらいだいんだけど、何RTされればいい?」
対してウェンディーズの提示した数は「1800万RT」。食の情報サイト「イーター」の試算では、1800万RTを達成するにはツイッターユーザーの5%がこのツイートをRTしなければならないとされていた。現時点ではまだ目標の5分の1にも満たない。戦いは来年も続きそうだ。
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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
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