過去に多くの映画関係者や女優に手を出し、性的暴行にも及んだこともあったとされるプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン。彼が一時ゾッコンになっていたのが女優ミラ・ソルヴィノで、ワインスタインはミラの暮らす場所に押しかける、ホテルで迫るといった悪質な行為に及ぶも“目的”を達成できず、腹を立てたあげくに「ミラを雇うな」などと監督らに通達、彼女のキャリアをダメにしたという。そのミラの父で俳優のポール・ソルヴィノがこのほどメディアの取材に応じ、「あの野郎をぶっ殺してやりたい」と胸中をぶちまけた。
1995年のこと、女優ミラ・ソルヴィノにのぼせ上がっていたというハーヴェイ・ワインスタイン。そんな彼に執拗に迫られるも拒絶したミラだが、
クエンティン・タランティーノ監督と交際していたこともあって「すぐに干されることはなかった」とのこと。しかし監督との破局が公になるなり、仕事のオファーが激減。当時について『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督が「(ワインスタイン設立の)ミラマックスから連絡が入り、悪夢のような女優だとミラにつき聞かされた」などと告白し、12月にこれを知ったミラはTwitterに心境をこのように綴っていた。
「大泣きしてしまったわ。ワインスタインが私のキャリアをダメにしたのよ。そうだろうと疑ってはいたけれど、確信はなかった。ジャクソン監督、正直に(メディアに)話してくださりありがとう。今はただ意気消沈しています。」
そのミラの父で俳優のポール・ソルヴィノがこのたび芸能情報サイト『TMZ』の取材を受け、このように怒りをぶちまけている。
「俺にばったり出くわしたら、ムショ行きの方がマシだと思うだろう。会ったら俺が奴を倒す。」
「奴はムショ行きだろうな。」
「俺があのクソ野郎をぶっ殺してやる。」
ポールは娘ミラに起きた悲劇を知り「無性に腹が立った」といい、「ミラは勇気がある素晴らしい人物だ。あのブタ野郎に仕打ちを受ける筋合いなんぞなかった」と述べている。ちなみにアンジェリーナ・ジョリーら複数の大物女優もワインスタインによるセクハラを告白済みで、アンジェリーナについてはホテルの部屋でセクハラ行為を受けそうになり拒絶し「ワインスタインが関わる作品には出ない」と決意。他の女優達が彼と仕事をすると耳にするたび、「どうか気を付けてほしい」と警告していたという。一方でグウィネス・パルトロウは被害を受けた後もワインスタイン関係の作品に出ており、「ミラマックスのファーストレディー」と呼ばれるまでに。グウィネスに対しては「被害を受けたのになぜ?」という批判の声もあがり、二大女優の対応の違いにも話題が集まった。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)