「ガキ使SP」で起こったベッキーのタイキック問題…不細工な女芸人ならOKなのか?

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2018年01月11日 01:00  citrus

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2017年大晦日の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル! 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』(日本テレビ系)でオンエアされた“ある2つのネタ”がメディア上で波紋を呼び、世界レベルの社会問題となっている。

 

一つは、番組中、浜田雅功(54)が映画『ビバリーヒルズ・コップ』主演のエディ・マーフィに扮し、顔を黒く塗って登場するシーン。英メディアのBBCや米メディアのニューヨーク・タイムズなど、海外からも「人種差別的」との非難の声が上がっている。

 

「別に黒人を侮辱しているのではなく、あくまでエディ・マーフィへのオマージュとして黒塗りにしたんだから、そう目くじら立てんでも…」と個人的には思ったりもするのだが、私らのように基本は黄色人種のみで形成されている島国に在住する日本人が、欧米では根深い黒人差別について迂闊に軽々しく発言するのもなんなので、この“議題”に触れるのはここらへんでやめておきたい。

 

で、もう一つは、“笑いの刺客”として出演したベッキー(33)が「禊(みそぎ)のタイキック」と題して、不倫騒動にケリをつけるとばかりにドッキリでお仕置きが遂行されたシーン。東スポWebによる“再現”によると、

 

青ざめるベッキーは「えっ、ちょっと待って、待って、聞いてない」と絶叫。女性キックボクサーが登場すると「やだ。やだ、やだ、やだ〜。私はもうスッキリしているんです」と困惑し涙目になりながら逃げた。

しかし、浜田らに「動いたら危ない」と抑えられ観念し「いやだあ」の悲鳴とともに、本気のタイキックをドンと浴びせられた。「痛い! やばい、これ」と床に崩れ落ち悶絶。「痛い、重い」と、しばらく立ち上がれなかったが「これからも、よろしくお願いします…」と肩を落とし退場した。

 

……という流れであったのだが、この顛末が「観たら怒りで(全身が?)震える」「女性への暴力を肯定している」……などと、(一部の層から)やはり猛烈なバッシングの嵐を受けているのだ。

 

私も「ベッキーのタイキックシーン」は当日、リアルタイムで観ていたのだが、たしかにあまり面白いとは思わなかった。しかし、ベッキー本人も後日、「年末のバラエティ番組の代表格なので、そこに出演させてもらってうれしかったです。逆ドッキリされるっていうのもね、タレントとして本当にありがたかったなと思います」と感謝の意をコメントしているんだし、タイキッカーも女性だったわけだし、個人的には「まあ、いいんじゃないの?」って感じなんだが、「女性への暴力を糾弾する論旨」はまだしも、なんでこういう意見が今さら出てくるのかは、ちょっと不思議な気がしないでもない。

 

だって、女性のお笑い芸人なんかは、ずっと昔からハリセンで殴られたり、タイキックよりもっとひどいことを散々されまくってきているじゃないか。もしかすると「今さら」なのは、ベッキーが単に美人だから? 女優だから? 不細工な女芸人は殴られてもいいのか? それこそ美醜や職業による差別ではないか──とは言え、たまたま時代のタイミングと高視聴率番組ゆえのアダ花的に“問題提起のきっかけ”として餌食となってしまった……みたいな見方をすれば、これもまたしょうがない。まあ、「運が悪かった」と、諦める(誰が?)しかないだろう。

 

ただ、昨今では、この「ベッキーへのタイキック」どころか、同番組での(笑ってしまったときの)罰ゲーム(=風物詩?)である“ケツバット”すら「イジメを助長しかねない」と、抗議の対象になるつつある……らしい。

 

え! マジっすか!? じゃあ、どーすればいいの? ここまでがんじがらめにされてしまったら、さすがにお笑いのヒトたちも可哀相だと、ついつい同情する。いっそのこと、『ガキ使SP』では、「笑ってしまったら罰としてケツバット」ではなく、「笑いをこらえることができたら、ありとあらゆるキモいヒトたちからご褒美として頭をぐしゃぐしゃに撫でられる」とルール変更してみればいかがなものか? あの「バシッ!」という爽快かつキレの良い音がなくなったら、メリハリの面で相当つまらなくなってしまうのは間違いないのだけれど……?

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