桑久保徹展 ピカソやフェルメールら画家の生涯を1つのキャンバスに描く

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2018年01月16日 18:51  CINRA.NET

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桑久保徹『Johannes Vermeer's Studio』2016, oil on canvas, 181.8 × 227.3cm © Toru Kuwakubo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
桑久保徹の個展『A Calendar for Painters Without Time Sense 1. 3. 4. 5. 7. 8』が、1月20日から東京・六本木の小山登美夫ギャラリーで開催される。

自分の中に架空の画家を見出すという演劇的アプローチで制作活動をスタートさせ、油絵具の厚塗り技法を用いた作品を国内外で発表している桑久保徹。2014年から、尊敬する画家の生涯を1つのキャンバスに描いた『カレンダーシリーズ』の制作を始めた。

同シリーズではパブロ・ピカソ、ヨハネス・フェルメール、ジェームズ・アンソール、ポール・セザンヌ、ジョルジュ・スーラ、フィンセント・ファン・ゴッホの6人の作家を選び、ピカソはカレンダーの顔にふさわしい1月、アンソールは桑久保が実作品を見た際のピンク色の印象が強く、桜の季節である4月というようにカレンダーの形式をとっている。またフェルメールの絵では、現在確認されているフェルメールの全作品37点をキャンバスの中に描いた。

今回の個展では、『カレンダーシリーズ』のペインティング6点、ドローイング6点を展示。ドローイング作品はレコードと共に額装されており、それぞれのレコードには桑久保の友人である日高理樹が各作家を題材に制作した音楽が録音されている。初日のオープニングレセプションでは日高のライブも行なわれる予定だ。
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