明智光秀の前半生に光を当てる『麒麟がくる』は、戦国初期の戦乱の中、各地の武将たちが天下を狙って戦う様を描く「一大叙事詩」になるとのこと。脚本は1991年の大河ドラマ『太平記』を手掛けた池端俊策によるオリジナルとなる。
同作の物語は多くの名武将が名もなき青年であった1540年代からスタート。最新の研究に基づき、本能寺で織田信長を討った「謀反人」のイメージを覆す、「勇猛果敢で理知的な天才」という明智光秀像を、史料がほとんど残っていない青春時代から描写するという。また信長についても保守的かつ中世的な側面も強調し、財政面、経営面での才覚も描く。
脚本の池端俊策は本能寺の変の印象によって光秀像が作られてしまっていることに触れ「光の当て方により、光秀には別の顔が有ったのではないか、本能寺の一件は光秀と信長の関係を見直すことにより意味合いが一変し、歴史の転換点として深い意義を持つのではないか、そういう説に興味を持ちました」とコメント。
また「『麒麟がくる』は、室町幕府という古い体制が崩れ、日本が近世近代へと駆け上がる前夜の混沌とした、しかし決然と前方を見据えた英雄達が生き生きと走り抜けた時代だと思います。そのど真ん中を走った光秀の新鮮な視点で、当時の英雄達を、そしてその時代を活写できればと考えています」と意気込みを語っている。
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同作のクランクインは2019年6月を予定。