父ウィリアム王子のフルネーム「ウィリアム・アーサー・フィリップ・ルイ(William Arthur Philip Louis)」、そして兄ジョージ王子のフルネーム「ジョージ・アレクサンダー・ルイ(George Alexander Louis)」の一部でもあり、またチャールズ皇太子の大叔父でイギリス領インドで最後の総督となったルイ・マウントバッテン卿の名前でもある。そしてもう1人、フィリップ王配の祖父の名前も「ルイ・アレクサンダー・オブ・バッテンベルグ(Louis Alexander of Battenberg)」なのだ。
ミドルネームの「アーサー(Arthur)」は英国を代表する名前で、「高潔、勇敢」という意味を持つ。「古臭い」と敬遠する人も多かったのだが、エリザベス女王の父ジョージ6世やウィリアム王子のミドルネームでもあり「これぞ英国男子の名前!」「英雄アーサー王だ!」と絶大な支持があったのも事実。賭けでは「アルバート(Albert)」と人気を二分していた。ちなみにアンドリュー・モートン氏の著書『Diana: Her True Story – in Her Own Words』には、チャールズ皇太子がヘンリー王子に付けたがっていたが、故ダイアナ妃に「古臭すぎる」と却下された名前でもあると書かれている。もう一つの名前「チャールズ(Charles)」は言わずと知れた、ウィリアム王子の父チャールズ皇太子の名前「チャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ(Charles Philip Arthur George)」だ。