北斗の拳の日本初実写化。伊藤英明の「ケンシロウ」が意外にもベストマッチ

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2018年05月02日 01:00  citrus

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出典:「ロート製薬 北斗デ・オウ拳‎」より

1980年代に『少年ジャンプ』で連載されたメガヒット漫画、さらにはパチンコやパチスロのキャラとしていまだトップの人気を誇る、あの『北斗の拳』の主人公・ケンシロウが、なんと! 40年近くの時を経て、日本で初めて実写化された(※1995年にアメリカではすでに実写映画化されている)。

 

同コラボは男性向けボディケアブランド『デ・オウ』(ロート製薬)の新CM「おまえはもうニオわない」篇によって実現したもので、ケンシロウを演じているのは俳優の伊藤英明(42)。

 

アニメや漫画の情報やニュースを提供するサイト『アニメ!アニメ!』によると、前々からケンシロウを演じてみたかったという伊藤は、

 

「(日本初のケンシロウ役は)光栄ですし嬉しいです」

 

「今回の(CMで使用した)衣装を見たときに、『衣装さん頑張ったな』と思いました。ヘアやメイクの作り込みもそうですが、こんなリアルな衣装を身に着けることで、より説得力が増しました」

 

「実際着用すると、重いし、暑いです。ケンシロウはこんなに重くて動きにくい服を身に着けて敵と戦うわけですから、あらためて凄いと思いました」

 

……などとアツいコメントを語り、その世界観を忠実に再現した出来栄えに作画者の原哲夫氏もお墨付きを出した……らしい。

 

伊藤英明がケンシロウ? 大丈夫かぁ……キャスティングのみを聞いた当初は、正直こんなもやもやとした腑に落ちなさを感じた。ところが、実際にCMを観てみると……コイツが案外悪くなかったりするのだ。

 

ケンシロウ特有のどこか倦怠的なクールさにやや欠ける点や、ケンシロウとはかけ離れた伊藤のゴリ系の顔立ちは少々気にならなくもないが、比較的小ぶりな体型(あくまで『北斗の拳』の登場人物の中では)なのにマッチョな雰囲気(細マッチョとはニュアンスが違う)とかは、なかなかにハマっていたりする。100点満点だと65点といったところか。

 

しかし、今の芸能界でケンシロウを65点で演じることができる日本人が、はたして何人実在するのだろう? JoJoの空条承太郎を映画で比較的好演した伊勢谷友介? いやいや、クールさはあるけど線が細すぎる。武井壮? プロポーションは◎だけど、伊藤と同系統のゴリ顔ゆえ、ならば演技力で勝る伊藤のほうがまだいい。いっそ、なかやまきんに君? 全然問題外。じゃあ『ゴルゴ13』の作者であるさいとうたかを氏が「理想的なデューク東郷役」として名を挙げたとの噂の元金メダリスト・室伏広治は? う〜ん、マッチョすぎだし目が切れ長すぎ。どちらかと言えばラオウのほうが適役なのでは? ラオウ、商品名の『デ・オウ』に掛けて続編で登場してきそうだし。

 

……と、アレコレ考えてみても、伊藤英明演じるケンシロウを否定できるだけの人材を提示するのはむずかしく、そして、対抗策のない否定は単なるイチャモン、インネンでしかない。つまり、現状においては「ベストマッチ」と賞賛せざるを得ないということである。願わくば続編では、キャスティング面でどうにかなりそうなラオウはともかくとし、ケンシロウより困難が予想されるトキを、中途半端なキャスティングでせっかく原センセイがお墨付きをくださった“世界観”をブチ壊してしまうような愚行だけは避けていただきたい。中性的で慈愛に満ちたロン毛のマッチョ男なんて、どこを探しても絶対に見つかりませんから!

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