【脳科学恋愛研究所 Vol.05】「モテない中年男性」のザンネンすぎる共通点とは…脳神経外科医が鋭く指摘!

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2018年05月04日 12:00  citrus

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脳神経外科医の立場から、健康法やメンタルケアに関するさまざまなノウハウをわかりやすく解説し、多くの著作をも世に送り出しているドクター菅原道仁と、これまで5000人以上の若者を取材し、今なお「永遠の思春期」を自称するカリスマライター山田ゴメスとの“夢のコラボ”がcitrusで実現! ドクター菅原による脳科学に裏付けられた冷徹な分析と、ゴメスが25年のライター業で蓄積してきた膨大なデータをMIXした、死角ナシ&最強の「恋愛相談」をアナタにお届けします!!

 

 

【LOVE BRAIN  中年男性編】
#Case05 女性に煙たがられるおっさんの3大特徴とは?

 

■その1:何度も同じことをしゃべってるな…と感じたら危険信号!


山田ゴメス(以下、ゴメス):さて。ここまで4回にわたり、中年(あるいは初老)男性、平たく表現してしまえば「おっさん」が抱くいろんな恋愛の悩みについて語ってきましたけど、先生から見てズバリ!「こいつモテねえな…」って感じるのは、どんなタイプのおっさんなんでしょう?

 

ドクター菅原(以下、菅原):ん〜とですね……3つ挙げるなら、まず一つめは「くどい」

 


ドクター菅原は「経験を積めば積むほどに、心配も増してくる」と語る。おっさんは皆、心配性なのだ

ゴメス:(笑)いきなり痛いとこ突いてきますね〜! 僕自身も40代後半に差しかかったあたりから、そういう傾向が心なし顕著になってきているフシはあるかも……。ちなみに、なんでおっさんはくどくなるんですか?

 

菅原:たぶん“相手の気持ち”というのは、原則として加齢するごとに、経験を積めば積むほどに、あらゆるケースを想定できるようになるので、逆に心配も増してくるんですよ。「オレの気持ち、ちゃんと伝わってるかな…?」みたいに。しかも、“しゃべりたがり”は、しゃべるだけで満足できるのではなく、しゃべって相手に理解してもらって「すごいですね〜!」と返してもらいたいわけです。その「確認作業」がないと、つい似たような説明をクドクド繰り返したくなる欲求に支配されてしまう

 


「すごいですね〜!」と言ってもらいたいがために、似たような話を繰り返してしまう…おっさんなら誰しも心当たりがあるはずだ

ゴメス:なるほどねぇ。あと、単純に僕は最近、あきらかに“さっき口に出したばかりのこと”をすぐに忘れちゃって……。「あれ? さっきから同じこと何回も言ってるんじゃないか…」って概視感がよぎるケースが、とにかく多いんですよ。とくにお酒を飲んだらリフレインオヤジの炸裂っぷりが、けっこうヤバい……。

 

菅原脳細胞は加齢とともに機能が確実に低下していくものだから、物忘れがひどくなるのはしょうがない(笑)。また、我々の脳はあまりにもたくさんの情報が氾濫するなか、重要な情報のみを覚えるよう、いらない情報は切り捨てるような仕組みになっています。そして、酔っぱらうと「即時記憶」(情報を覚え込んでから想起するまでの間に干渉を挟まない記憶)や本来は保持時間が長いとされている「近時記憶」(情報を覚え込んでから、他の課題を与えることによって想起を促す記憶)の力が落ちます。しかし、すでに長期記憶となっている家への帰り方などは残っているので、話した内容は覚えていないけど、家には帰れるということが起こるのです。

 

ゴメス:つまり「くどいおっさん」にならないためには、酒を飲むな……と?

 

菅原:まあ、ゴメスさんクラスの大酒飲みは、女性と食事するときくらい、やや控えめにしたほうが万全なのでは? 女性の前だと極度に緊張してしまうタイプの男性なら、少々アルコールの力を借りるのも手ですけど……アナタはそんなタマじゃないでしょ?

 

ゴメス:いやいや、こう見えて案外人見知りの口下手だったりするんですよ〜。あまり買いかぶらないでください。

 

 

 

■その2:加齢すればするほど、眼は揺れ動く?


山田ゴメスは「おじさんは目線が定まらなくなる」論に共感。おっさんが女性の前で眼が泳ぎがちなのは脳科学的に仕方ない!?

ゴメス:そろそろ次にいきましょう。

 

菅原:2つめは「定まらない目線」かな?

 

ゴメス:ほう。そのココロは?

 

菅原:目線ってね、意外と年齢に関係していたりする。人間は眼と眼が合うと心理的に恐怖心を抱く生き物で、さらに「恐怖」という感覚は、「失敗の経験」から裏付けされる面もあるため、やはり加齢と比例して肥大していくもの。ゆえに、一般論では「おじさんになればなるほど目線が定まらなくなる」わけです。

 

ゴメス:「いつも眼が泳ぎがちなのは僕だけじゃない、おっさんすべてに言えている」ってことですか? 安心しました。できれば、その“対策”を教えていただければ、なおうれしいのですが……。

 

菅原:簡単です。相手の眼からちょっとだけ目線を下にずらせばいい。

 


女性の眼を直視できないのは、おっさんならば仕方ないこと。相手の鼻周辺を見るのがベスト。決して胸ばかりを見てはいけない…

ゴメス:でも、ちょっと下にずらしたら「おっぱいの谷間ばかり見ているエロオヤジ」と勘違いされちゃいません?

 

菅原:その中間に持っていけばいいんだってば!

 

ゴメス:のどちんことか?

 

菅原:のどちんこ、女性にはないし(笑)! 「鼻」周辺でいいんじゃないですか。眼を本気で合わせるのはプロポーズのときとか、キメる一瞬だけでかまわない。どうしても目線が揺れてしまいがちならば、せめて膝のみを相手のほうに向け、カラダを入れるだけでも効果はあります。

 

ゴメス:比較的すぐ実践できそうなノウハウですな。さっそく明日のデートで試してみます!

 

 

 

■その3:「この女性を逃したら後がない!」という切迫感が焦りを生む


焦りすぎているおっさんが多い。「今回がラストチャンス!」と思っているとその切迫感が焦りにつながる。注意したい

ゴメス:じゃあ最後。3つめは?

 

菅原「見返りを求めすぎ」。僕は、コレこそがモテないおじさんの一番マズい典型例だと考えています。

 

ゴメス:若い男子も、恋愛したら相手にそれなりの見返りは求めるでしょ?

 

菅原:求めてはいるんだけど、その切迫感に大きな違いがあるんです。40代や50代の中高年世代は、どうしても「このヒトしかいない!」「この出会いを逃したら、次がない!」「今回がラストチャンス!」……なんて、自分を追い込むメンタルブロックが働いてしまう。「次の試合はない」と勝手に思い込んでいる。「もうおじさんだから…」という己へのレッテル張りは絶対に禁物!

 

ゴメス:わ〜! 当たってる!! これ以上言わないでっ!!! したがって、我々おっさんは「都合のイイおっさんとして利用されているだけ…?」と被害妄想的な疑心暗鬼にも苛まれやすくなり、よけいに焦って見返りを求めちゃうのか……。

 

菅原:若ければ、仮にフラれても「もっとオレに相応しい素敵なヒトがいるんじゃないか…」とリセットできますからね、普通なら。こういった若者のポジティブマインドは、何歳になっても素直に見習うべきだと思います。

 

ゴメス:だけど、「火事場のバカ力」って諺もあるわけで……。

 

菅原:それって、たいがいは空回りのかたちで終わりですよね。火事場のバカ力によって湧いてきた腕力で女性を持ち帰ることができても、それは犯罪ですし……(笑)。なので、恋愛に関しては「無償の愛を貫き通す」のが大切。人はやさしくすればするほど、自然とやさしさが返ってくる

 

ゴメス:全然、僕には返ってきませんよ。やさしくすればするほど、カモになる……。

 


恋愛に関しては「無償の愛を貫き通す」のが大事。相手に「見返り」を求めすぎてはいけない。おっさんたちよ、もっと大らかに生きるべし

菅原「カモ」って言葉が出てくる時点で見返りを求めている。僕は、ホンの少しのさり気ない一言でも、やさしさが返ってきたら、その女性に感謝します。

 

ゴメス:なんか、すげーキレイ事にしか聞こえないんですけど……。

 

菅原:そもそも恋愛において「相手の気持ちをどうにかしたい」と望むこと自体が傲慢なんです。人間性の面からみてもおこがましい。だって、「人のメンタルを操作する」のは、極論すると「洗脳」ですから。

 

ゴメス:表現を変えれば「相手に期待しすぎ、依存しすぎ」……ってこと?

 

菅原:そのとおり! 相手には過度な期待を寄せず、とりあえずは「自分のやれることからきちんとやる」という姿勢を持ちましょうよ。それがイコール「見返りを求めない男」への第一歩。ゴメスさんだって、相手の出方ばかりを気にしていたら、ストレスも溜まるいっぽうでしょ?

 

ゴメス:はい。僕は常に悩んでいます、色恋に。毎日がしんどくてしんどくて……「恋愛」なる感情と行為が、いっそこの世から完全に無くなってしまえば、どんだけ穏やかな人生を送れることやら……(涙目)。

 

【今日の結論】
モテないおっさんの3大特徴
・    くどい
・    目線が定まらない
・    見返りを求めすぎ

【プロフィール】
菅原 道仁(すがわら みちひと)

1970年埼玉県生まれのA型。現役脳神経外科医。クモ膜下出血や脳梗塞といった緊急の脳疾患を専門として救急から在宅まで一貫した治療システムの提供を目指し、北原国際病院に15年間勤務。現在は菅原脳神経外科クリニック院長。その診療体験をもとに「人生目標から考える医療」のスタイルを確立し、心や生き方までをサポートする治療を行う。「恋愛とは病気の一つ」をモットーとするが、本人は「すぐ恋に落ちてしまう反面、フラれたらすぐ忘れてもしまう」という至って健康体?

 

山田 ゴメス(やまだ ごめす)

1962年大阪府生まれのB型。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、さらには漫画原作に省庁仕事まで…記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味とするライター&イラストレーター。かつては『Hot-Dog PRESS』の恋愛・SEXマニュアルも担当していた「恋のマエストロ」。「百の恋愛には百の戦略がある」をモットーとし、「いまだ現役」の実体験から得た千差万別のデータに基づいたリアルなLOVEテクニックは他の追随を許さないが、自分の色恋沙汰になると案外ポンコツな一面も時折かいま見せる。

 

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  • モテなくて悪かったな(笑)異性としてでなく、人としては女性から好かれるから許して(悲鳴)
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