ただの“ふんわり”なわけがない! 石田ゆり子がアラフォー女性から支持される本当の理由

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2018年05月17日 21:00  citrus

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“シュートメ目線”が幅を利かせるネットの世界で、アラフォー以上の女性たちからつねにアツい支持を得ている女優がふたりいる。

 

石田ゆり子と吉瀬美智子だ。

 

基本的に叩いてクサすことがメインとなる掲示板系のサイトでも、このふたりに関してはネガティブな話題がほとんど出ない。いや、出なかったというべきか。なぜなら、ツートップのひとり、石田ゆり子が自身のインスタグラムで“やらかした”からだ。

 

コトの発端は石田がインスタに投稿したアパレル店でのスタッフの対応。彼女が店を訪れた際、スタッフが後ろにぴったり付き、商品を手に取るたびに説明を続けたことが苦痛だったらしく、そのことをインスタでつぶやいたところ、4000件以上のコメントがついて炎上騒ぎに発展した。

 

と言っても、石田がつぶやいた内容は特定の人物を攻撃したり、誰かの常識を疑ったりという強いものではなく、あくまで「わたしは……そういうの……あまり好きじゃないかも」的なゆったりしたテンション(現在、該当のインスタグラムは削除)。通常なら「あるある!」とファンの共感を呼ぶことはあっても、炎上するような書き込みではない。

 

が、今回は様子が違った。実際に店に立つアパレル店勤務の人たちから「私たちの仕事を否定しないで」とのコメントがついたり「お店の人もマニュアルがあり仕事としてやっている」等、外野からも強いボールをぶつけられ、石田はこの投稿を削除。翌日には「私の発言が誤解を生んでしまったようです」との文言をインスタに載せた。

 

まあ、こう言ってしまっては元も子もないのだが、正直どーでもいい話である。投稿したのが石田ゆり子という有名女優だったからこういう展開になったワケで、私を含めたそのへんの40代が同じことをつぶやいても数人の友人やフォロワーから「イイネ!」がついて即終了の案件だ。

 

だがこの後、事態がまた動いた。

 

WEBニュースやワイドショーで一瞬取り上げられたものの、すぐに鎮静化したはずの今回の騒動。しかしゆり子は世間から理不尽とも取れる叩かれ方をした痛みを忘れてはいなかった。炎上の数日後に、愛猫の動画をインスタで公開したのである。「ハニオが接客の見本を見せるそうです」の文言とともに。そこにはずっと口をパクパクさせている猫・ハニオの動画と「ハニオ、お前もか」という困った顔文字付きのコメント……ゆり子、やっぱり悔しかったんだね、どうしても一言言いたかったんだね。

 

この動画を見た一部の人たちがまた火を点けようとするものの、さすがに2回目は炎上とはならず……というオチだったワケだが、世の中の人はドラマや映画で見る“女優像”をどのくらいのレベルで信じているのだろう。

 

たおやかでおっとり、愛猫、愛犬とふんわり暮らす奇跡のアラフィフ……。いや、そんな“女優”あなたの心の中にしか存在しないですよ。

 

10代のころから生き馬の目を抜く芸能界で戦ってきたプレイヤーが、ふんわり、自然体なんて言っていられるワケもなく、実際、石田ゆり子という人は妹・石田ひかりと立ち上げた個人事務所の社長を20年近く務めるビジネスマンでもある。浮き沈みの激しい世界でイメージを保ちながら30年近くカメラの前に立ち続ける……通常レベルの気の強さでは絶対に成立しない仕事だ。

 

今回の件、あらためて彼女のインスタを読み返してみても、自分の発言に関してはっきりとした謝罪の言葉は書かれていない。ぶっちゃけ、サクっと謝罪コメントを載せる方が簡単だし、変な傷も残らないのだが、あえて「…きをつけますね。たくさんのご意見ありがとうございました」と締め、翌日に自らコトを掘り返しインスタとの付き合い方を表明するゆり子。

 

彼女がアラフォー女性たちから強い支持を得ている理由……じつはふんわり感でもたおやかさでもなく、たまに見え隠れする“揺るぎのない強さ”なのかもしれない。

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