村上虹郎×広瀬アリス×リリー 中村文則デビュー小説『銃』実写化、秋公開

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2018年06月11日 14:51  CINRA.NET

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『銃』 ©吉本興業
映画『銃』が今秋に東京・テアトル新宿ほか全国で公開される。

同作は、『第34回新潮新人賞』を受賞、2016年には「ウォール・ストリート・ジャーナル」年間ベストミステリー10冊に選出された中村文則の同名デビュー小説の実写映画版。雨が降りしきる河原で拳銃を拾った大学生の西川トオルが銃に魅了され、次第に精神を追いつめられていくというあらすじだ。

銃に支配され、徐々に狂気が満ちていく西川トオル役に村上虹郎、快活さとは反して心の中に何らかの問題を抱えている女子大生・ヨシカワユウコ役に広瀬アリス、トオルを追いつめる刑事役にリリー・フランキーがキャスティング。共演者には日南響子、新垣里沙、岡山天音、後藤淳平(ジャルジャル)、中村有志、日向丈、片山萌美、寺十吾、サヘル・ローズ、山中秀樹が名を連ねる。メガホンを取ったのは『百円の恋』などの武正晴。プロデュースは奥山和由が担当した。

村上虹郎は「監督と1ミリのズレもなく同調し築きあげた“私”役という存在を武組のみなさんに切り撮っていただきました。奥山和由さんプロデュースのもと、中村文則さんの第一子にして宝物のような“私”を最高の形でみなさまに届ける事ができると思います」とコメント。

また広瀬アリスは「今回ヨシカワユウコという役を演じさせていただいて、作品の中では唯一救いの手を差し伸べるような、平和な空気を感じさせてくれる存在でした。そうであるために、撮影の時は村上虹郎くんとはあまり会話をせず、2人の無言の空間をとても大事にしていました」と述べている。

■武正晴監督のコメント
2017年夏、中村文則さんの原作が、僕たちスタッフ、キャストを熱狂の撮影現場へと導いてくれた。何よりも、村上虹郎の20歳の夏を撮れたのは、監督冥利に尽きます。原作者の中村さんと初めてお会いした時に『銃』を書いた青春時代についてお話ししてくれた。僕はこの映画を青春映画にしようと決意し、中村さんが『銃』を書いた西高島平を撮影場所と決め込んだ。

■村上虹郎のコメント
このたび映画「銃」の主演を務めさせていただきます。
監督と1ミリのズレもなく同調し築きあげた“私”役という存在を武組のみなさんに切り撮っていただきました。
奥山和由さんプロデュースのもと、中村文則さんの第一子にして宝物のような“私”を最高の形でみなさまに届ける事ができると思います。ご期待ください。

■広瀬アリスのコメント
今回ヨシカワユウコという役を演じさせていただいて、作品の中では唯一救いの手を差し伸べるような、平和な空気を感じさせてくれる存在でした。
そうであるために、撮影の時は村上虹郎くんとはあまり会話をせず、2人の無言の空間をとても大事にしていました。学生の時感じる孤独感やモヤモヤ。答えのない感情を繊細に描いている「銃」という作品に参加できた
こと、とても嬉しく思います。

■中村文則のコメント
拝見した時、「物凄い映画を観た」と思いました。
僕のデビュー作『銃』は、発表後16年近く経ってもずっと版を重ねている、とても大切な作品です。
奥山プロデューサーや武監督が、これ以上ない形で、この原作を見事な映画にしてくださいました。
主人公のトオル役は天性のものがなければ難しい役ですが、村上さんは完璧で、他の役者の方達も、あまりにも見事で大変驚くことになりました。原作者としても、一映画ファンとしても、この映画の誕生を大変嬉しく思っています。

■奥山和由プロデューサーのコメント
『いつかギラギラする日』『GONIN』から20年以上たち、やっと自分の分身と言える映画をプロデュースできました。村上虹郎はまさに100年に一人の天才。監督の武さんは100年に一人の努力家。そこにこの原作、傑作にならないわけがない。“自分”という精神の生存競争を表現できたという奇跡を感じたのは『ソナチネ』以来です。
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