人は見かけによらないもの。優しそうだと思っていたのに怖かったり、強面だと思ったらめちゃくちゃ優しかったり、小学生だと思っていたらママだったり……。いやいや、さすがにそれはないでしょ、と思っていたらそんな漫画がありました。
今回は、ぢたま某先生の漫画『小学生がママでもいいですか？』をレビューします。
以下、あらすじです。
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ゲーム会社での仕事に行き詰まりを感じる毎日に心身ともに疲れ果てた俺、徳山岳大(とくやまたけひろ)の前にある日現れた小学生の女の子・木々那(ここな)ちゃん。
彼女に抱きしめられた時、なぜか俺はやすらぎを覚えたのだった。やばい、俺ロリコンの気はないはず‥‥ヤバくね? だけど、彼女は言ったんだ。自分が死んだ俺の母親の生まれ変わりだと‥‥!! その日から俺の日常は大きく変わっていった。赤いランドセル色に???
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かわいさ余って禁断領域!? あの『kiss×sis』のぢたま某が贈るハートフル転生コメディー!
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最初、私は大変な誤解をしていました。表紙のイラストとタイトルを見て、ちょっとした抵抗を覚えたのです。もしかしてこの作品は未成年幼児を性的対象に見るような作品なのかなって。そんな疑惑を頭の中に浮かべつつページをめくり始めたのですが……全っ然そんなことはなかった！ なんだろう、むしろ読み進めるうちにどんどん切なさが押しよせてくる作品でした。
主人公の岳大ちゃんの境遇、さらっと描かれているけど若いうちに両親を亡くして、仕事で悩んでいるけど周りに頼ることが苦手……とそこそこにハードモード。
私はありがたいことに、母も元気で存命しており、小さな頃から甘えまくって生きてきたので、その境遇については想像でしか辛さを推し量ることはできないけれど、10歳でママを亡くした岳大ちゃんは、大人になるまでに甘えたいこともたくさんあっただろうし、それを我慢したりすることも多かったんだと思います。だからこそ、今の周りに頼れない岳大ちゃんなのかもしれないけど。
そして、その姿を目の当たりにした、ママこと木々那ちゃん。こちらも辛い。甘えさせてあげたかっただろうし、大きくなるのを見守ってあげたかっただろう。経過を見ることはかなわず、今目の前にいる大人になった息子は悩みの中で苦しんでいる。それを助けてあげるには、小学生女児ではハードルが高すぎる……。
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どっちの気持ちも伝わってきてめちゃくちゃ切ない！！ いい意味で表紙やタイトルの印象を裏切られる作品でした。
こういう転生ものって、その魂が現世にとどまるか、色々な問題に決着をつけて成仏？ というか、体と精神が元に戻って終わるかの二択が主だと思うのですが、これはどっちに転ぶんだろう。そしてママが木々那ちゃんの中にいる間は本当の木々那ちゃんの中身はどうなているんだろう……。
お好み焼き屋さんの娘という設定って、今後にかかわってくるのかな？ 芦屋さんとはどうなるの？ 岳大ちゃんの仕事環境は今後どうなるの？ 他人の小学生と仲良くなっていけばいくほど、世間からはどうみられる？ などなど、気になるポイントがたくさん！
今後の展開に期待大です。
（文=華山みお）
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「まほろまてぃっく」や「ファイト一発！充電ちゃん」の作者が・・・・・・
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