YOSHIKI、ゆず、Cocco、嵐……西日本豪雨に対するアーティストたちのチャリティ活動を追う

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2018年07月21日 10:51  リアルサウンド

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 発生から2週間が経過した「平成30年7月豪雨」(西日本豪雨)。広島・岡山の一部地域では、避難生活の長期化や復旧作業の難航など、未だに多くの被害を抱えている。これまでも災害時、被災者支援に立ち上がったタレント・ミュージシャンは少なくないが、今回も様々なアーティストたちによるアクションが起こされている。


(関連:嵐の復興支援の歩み 東日本大震災から7年、継続したチャリティー活動を辿る


 まず、LAで被害を知ったというYOSHIKI(X JAPAN)は7月9日、自身のTwitterで「先ほどアメリカのニュースで知りました。亡くなった方のご冥福をお祈りします。そしてこれ以上豪雨による被害が広がらない事を祈っています」とのメッセージを寄せ、その後、自身の運営する米国非営利公益法人501(c)(3) 「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じ、日本赤十字社に1000万円を寄付した。YOSHIKIは個人、そしてX JAPANとしてもこれまで様々なチャリティー活動を行ってきた。2011年東日本大震災後には、X JAPAN『THE LAST LIVE〜最後の夜〜』で使用した自らのクリスタルピアノをチャリティーオークションへ出品して落札額を全額寄付、さらにX JAPANの『a-nation』出演料の全額寄付も行った。2015年にはX JAPANとして被災地・石巻の震災復興ライブを開催。収益金は「中央共同募金会」に全額寄付し、被災地の子供たちの支援に使用されたという。また2016年の熊本地震、2017年のアメリカのハリケーン・ハービーの被災地への義援金寄付をはじめ、継続的な支援を行っている。


 7月6日、7日と8日に開催予定だった全国ツアー『YUZU ARENA TOUR 2018 BIG YELL』広島グリーンアリーナ公演を2日間中止にしたゆずは「うたエール」弾き語りバージョンをレコーディングし、7月20日に配信リリース。その収益を被災地の支援金として全額寄付することを発表している。ゆずの二人は豪雨被害に直面し、“ゆずとして何ができるか”を考え、“歌”で支援することを決意。最新アルバム『BIG YELL』から「うたエール」を選び、彼らの原点である弾き語りバージョンで再レコーディングを行った。 公式サイトで公開されている連名のコメントは「僕たちの歌が、皆さんのこれからの復旧・復興のエールになりますように」との一言で締めくくられており、寄付先や寄付金額は追ってゆずの公式サイトで報告される。


 また、アパレルブランド・Composition-aを設立したCoccoは、メジャーデビュー21周年を迎えたことを記念し、21着限定「夢のポケット付ティアード・スカート」を制作。同商品の売上利益金全額を西日本豪雨のチャリティとして寄付することを直筆のコメントと共に発表した。価格は7万7760円で、7月16日正午よりブランドオフィシャルサイトにて販売を開始。7月21日現在、商品は完売している。


 嵐の松本潤は7月20日、広島をサプライズ訪問。広島県庁を訪れ、西日本豪雨の復興支援のため、義援金5000万円の目録を湯崎英彦知事に手渡した。義援金は東日本大震災をきっかけに嵐が始めたイベント『嵐のワクワク学校』の収益の一部で、県などが開設する義援金の専用口座に近日中に振り込まれるという。同日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)では、松本の避難所訪問に密着した映像の放送が行われた。シャツ、タオル、絆創膏などの支援物資をナップザックに入れ、避難所の人々に手渡した松本。被災者との会話では、「まだ時間はたくさんかかると思います。もちろん僕らもできることから……今日僕一人しかお邪魔できなかったですけど、うちのメンバーもすごく気にしてますし、うちのアーティストもたくさんいるので、何か力になれることがあったら……ぜひ力になりたいと思ってます」との思いを語った。松本は一人一人との記念撮影にも応じ、長引く避難所生活に笑顔を届けた。


 音楽シーン以外にも、YouTuberのヒカキンが7月9日、Yahoo!基金に100万円を募金。その様子と一連の手続きを説明した動画「【拡散希望】ヒカキンと一緒に西日本豪雨の被災地に募金しませんか?」をアップ後、1億円未満だった募金が2億円を突破。7月21日現在では、4億5000万円を上回る募金が集まっている。自らのアーティスト性やタレント力をチャリティに生かし、“自分にできることをやる”というスタンスは、被災地の人々の励みになることはもちろん、その他の地域の人々に対しても行動することの大切さを教えてくれるものである。(久蔵千恵)


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