知的障がいを持つ中高生を対象に、ファッションを通じて身だしなみの意識を高めることを目的としたイベント「ミダシナミクラブ」が8月4日、渋谷区のSYDホールで開催された。モデルのshogoと花楓、東京都立久我山青光学園の三浦千尋教諭の3人が主催し、都内の特別支援学校に通う100人が参加した。
今回のイベントのために「H&M」が500着の服を提供し、子どもたちは、スタッフとして参加したモデルたちと相談しながらTシャツやジーンズなど好みの色やアイテムを選びコーディネートを完成。その後、プロのカメラマンによる撮影会が行われ、服を選ぶ時に不安そうな表情だった子どもたちも、カメラの前に立つと「かっこいいね」といったカメラマンの声に自由なポージングで応えていた。中には、踊ったりモデル顔負けのポージングをする子もおり、笑顔で溢れた会場には「素敵」「かわいい」といった声が絶えなかった。
子どもたちと一緒に服を選んだモデルの花楓は、「子どもたちも気分が盛り上がってオシャレを楽しんでいるのが伝わってきました」とコメント。三浦教諭は、「オシャレや身だしなみは障がいの有無に関わらず必要なこと。今回のイベントを通じて、子どもたちには人によく思われたいという気持ちやオシャレが楽しいということを感じてもらえればと思います」とし、今後も同様の取り組みが広がって欲しいと話した。
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