前田敦子だけじゃない… 結婚生活をあえてオープンにするイマドキの芸能人夫婦のホンネとは

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2018年10月18日 01:00  citrus

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出典:「前田敦子instagram @atsuko_maeda_official」より

ORICON NEWSが『芸能人夫婦の結婚生活がオープン化 “いじりOK”で好感度アップに』なるタイトルのコラムを配信していた。

 

大雑把にかいつまんでみれば、

 

「今年7月30日に電撃入籍した俳優の勝地涼と元AKB48のエース・前田敦子をはじめとする、かつては“神秘のヴェール”に包まれていたはずの芸能人夫婦の私生活が、今やオープンになるどころか“ネタ”や“売り”にさえなっている→こういった風潮の先駆となったのは2009年に元モーニング娘。の藤本美貴と結婚し、『ミキティ〜!』をネタとして、そこそこ成功した『品川庄司』の庄司智春あたりから→その後『FUJIWARA』の藤本敏史・タレントの木下優樹菜、『爆笑問題』の田中裕二・タレントの山口もえ、俳優同士の中尾明慶・仲里依紗……ほか、とバラエティ番組でその仲睦まじさをトークのネタにする夫婦が増えてきた→SNSで自身のプライベートを発信するのが当たり前な世の中、芸能人でも、もはやプライベートをひた隠しにするのは逆に不自然に映ることもあるだろう」

 

……といった内容である。現象面から見れば、まことに的確な分析だと思う。たしかにテレビのスイッチを入れると、中尾彬や北斗晶あたりの「おしどり」で売る“年輩”だけじゃなく、夫婦生活のエピソードを惜しげもなく公開する“若手”芸能人は近年、やたら目につく。

 

とくに、男性側が一般的知名度においてのみ“格下”な場合や(※たとえば、私のパソコンで「かつぢりょう」と打っても「勝つぢりょう」としか変換されないが、「まえだあつこ」と打てば「前田敦子」と変換される。私が言っているのは、そういうレベルの話である。ちなみに勝地涼は私がもっとも注目している若手俳優の一人である)、女性側が元(あるいは現役)アイドルだった場合に、その傾向は、より顕著となる……ような気がする。

 

“格上”と結婚してしまった場合、根掘り葉掘りの取材攻勢が待ちかまえているのは“格下”の宿命で、「だったら、いっそネタにしてしまおう」といった発想の転換を計るのも致し方ないし、アイドルは結婚したら最後、(原則として)これまで芸能界で築き上げてきたモノをほぼすべて御破算とし、一から自分の“色”を塗り直さねばならないため、“新路線”が軌道に乗るまでは、とりあえず持っているモノはなんでもかんでも切り売りしがちとなるのも、無理はない。

 

だが、私はそんな“やむを得ない事情”より、もっと巧妙かつ緻密な合理性に裏付けされた魂胆が「結婚生活をオープン化するイマドキの芸能人夫婦」の腹には潜んでいるのではないか……と睨んでいる。そう!

 

「結婚生活をある程度オープンにすることによって、これ以上は我々のプライベートに踏み込まないでくださいね…といった暗黙的な意思表示の煙幕を張っている」

 

……のではなかろうか。昔の諺になぞれば「森で木を隠す」ってヤツだ。

 

芸能人を含む著名人だけではなく、昨今の一般人のSNSに目をやってみても、このような“作為の匂い”は多くに感じ取ることができる。今日は西麻布の隠れ家風ビストロで肉の塊を食って、明日はハワイでセクシー水着の日光浴、明後日はショッピング三昧でジミーチュウのバッグを買いました……みたいに頻繁な更新をインスタで確認したとしても、そのヒトの私生活はちっとも見えてこず、むしろ遠くへとその実像は離れていくばかり……。

 

もしかすると我々は、SNSを通じて「自身の出したい情報を発信する術」だけじゃなく、「自身の出したくない情報を覆い隠す新しい術」をも自然と身につけたのかもしれない。

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