大災害のときどうする? 危機管理のプロ・自衛隊のノウハウを大公開

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2018年10月24日 17:42  BOOK STAND

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『自衛隊防災BOOK』マガジンハウス
6月の大阪北部地震、7月の西日本豪雨、8月に阪神地方を襲った台風、9月の北海道胆振東部地震など自然災害が相次いでいる2018年。被害を受ける様子をテレビで見るにつけ、防災意識の大切さについてあらためて強く感じた方も多いのではないでしょうか?

 地震、台風、大雨、崖崩れ......いつどこで遭遇するかわからないさまざまな大災害への備えについて、自衛隊が持つテクニックやアイデアについて紹介している本が『自衛隊防災BOOK』です。

 考えてみれば、自衛隊はいざというときに私たちを助けてくれる"危機管理のプロフェッショナル"。人命救助に始まり、食料の確保や給水、緊急措置など災害時のトラブル対処法を熟知しているだけに、彼らからそのライフハックを学ぶというのは理にかなっているといえるでしょう。

 本書に掲載されているのは、自衛隊直伝の誰でも実践できる100の防災テクニック。まずは「日頃の備え」から。「自宅の家具配置を見直す」「自宅の周りの避難場所を知っておく!」「初期消化の基本を身につける」などの項目から日々の暮らしの見直しをすることができます。

 続いて「災害時に役立つライフハック」としてCHAPTER1【発災時編】では、「料理中だったら」「オフィスにいたら」「電車に乗っていたら」といったシチュエーション別に初動対応についてが書かれています。

 そして、もし実際に災害や事故の被害に遭ってしまったら。CHAPTER2では【被災時編】として「シャツを浮き輪代わりにする方法」「ブルーシートと新聞紙を寝袋にする方法」「ツナ缶・バターをローソク代わりにする方法」といった身近なものの活用法から、「暗い夜の山で道を探す方法」「寒さから自衛する方法」といった被災時の対処法などまで詳しくページが割かれています。

 CHAPTER3では「日常生活に役立つライフハック」として、災害時よりは緊急度は低いものの、日常でトラブルに遭遇したときに役立つさまざまなことを紹介。「ハチに刺されたときの対処法」「缶切りなしで缶詰を開ける方法」「定規なしで長さを測る方法」「正しいロープの結び方」など、知っていればより日常生活が便利に、快適になること請け合いです。

 はじめに「今年立て続けに起きている災害のニュースを見て、被災時の備えの大切さを再認識した人も多いのでは?」と書きましたが、災害や事故が起きた直後に私たちの防災意識が高まるのは当然のこと。けれど、月日がたつとどうしても危機感が薄れてしまうことも......。そして実際に被災したときに、慌てふためいてしまうケースも多いかと思います。

 それを避けるためには、本書を身近な場所に置いて、ときどき読み返してはいかがでしょうか。万が一のことが起きたとき、この中にあるライフハックの一つでも思い出し実践できたら、最悪の事態をまぬがれることもじゅうぶんにありえます。本書を手に入れて読んでみる。それ自体があなたや、あなたの大切な人を守るひとつの大きな備えとなるかもしれません。



『自衛隊防災BOOK』出版社:マガジンハウス
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