米誌『Billboard』が選ぶ「2018 ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に輝いた歌姫アリアナ・グランデ(25)が米時間7日、人気トーク番組に出演し話題の新曲『Thank U, Next』を披露した。イスの上に登り熱唱するアリアナは、着地時によろけるという思わぬハプニングに見舞われたものの最後まで歌いきり、会場は大きな拍手に包まれた。
アリアナ・グランデはこの日、2人の女性バックアップシンガーを従えて登場。スタジオでは3本並んだスタンドマイクの中央に立ち、優しい歌声で『Thank U, Next』を歌い始めた。2番を歌い出したところでイスの上に登りパフォーマンスを続けたのだが、ヒールの高いニーハイブーツを履いていたアリアナは、イスから着地する際にバランスを崩し、思わず「オーマイゴッド!」と地声が飛び出すハプニングがあった。また同曲の「いつかママに手を引かれながらバージンロードを歩くわ」と歌う場面では、感極まり涙声に。しかしそこはすぐに軌道修正してパフォーマンスを続行、曲の終盤に観客席にある階段を勢い良く駆け上がるアリアナに、会場からは大きな歓声が沸いた。
『Thank U, Next』は、2番に「新たな出会いがあったわ 今回はちゃんと話し合った 新しい恋には早いと周りは言うけど 今度は必ず続くはず だって彼女の名前はアリ(アリアナ)だもの 今の私にはこれが最高に心地いいの」という歌詞がある。これは恋愛を通じて自分を成長させてくれた複数の元彼への感謝の歌であると同時に、自分はこれからも前を向いてしっかり歩んでいくのだ―という強い意志表明の歌でもあるように見て取れる。
この日の『The Ellen DeGeneres Show』でのパフォーマンスの一部は、アリアナのInstagramでも公開されている。いち早くアリアナのパフォーマンスを見たファンからは、
ちなみにこの日は2人の女性バックアップシンガーとともに全身を白い衣装でコーディネートしていたアリアナ・グランデ。本人がInstagramに綴ったコメントによれば、これは1996年に公開された『ファースト・ワイフ・クラブ(原題:The First Wives Club)』を意識したものだったそうで、スタジオのセッティングやアリアナがイスに登るパフォーマンスも、映画のワンシーンを再現したものであった。
ベット・ミドラー、ゴールディ・ホーン、ダイアン・キートンの3人が出演した同作は、悩みを抱えた3人の中年女性が悲しみや挫折を乗り越えパワーを取り戻していくというストーリーだ。昨年5月に起こった英マンチェスターでの自爆テロ事件や、今年9月の薬物過剰摂取による元恋人の急死、そして先月の自身の婚約解消と辛い出来事が相次いでいるアリアナだけに、『Thank U, Next』の曲作りには自身の経験だけでなく同作の痛快ストーリーからもインスピレーションをもらっていたのかもしれない。
画像は『Ellen 2018年11月6日付Instagram「@ArianaGrande is performing exclusively tomorrow.」』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 c.emma)