ブルーノ・マーズが故郷ハワイに恩返し(画像は『Bruno Mars 2018年7月7日付Instagram「Stoked to be in Poland so I can FINALLY get some new headshots!」』のスクリーンショット) 豪華な食卓を囲んで家族や友人らと過ごすのが一般的とされる米国の「Thanksgiving Day(サンクスギビングデー)」。この祝日を控えてアメリカ中がホリデーモードで賑わう一方、生活に窮困する人々にとっては満足なディナーを用意することが難しく、実に悲しい一日でもある。ハワイ生まれの人気シンガー、ブルーノ・マーズ(33)は地元ハワイの恵まれない人たちのために24,000食のサンクスギビング・ミールを提供するという。
ハワイ州ホノルルで決して裕福とは言えない大家族に生まれ、4歳から地元のステージでパフォーマンスを続けていた
ブルーノ・マーズ 。「エルヴィス・プレスリーのマネをするスゴイちびっ子がいる!」とハワイでは“知られた存在”となっていたブルーノだが、世界的な成功を収めた今も「ハワイの人々に育ててもらった」「今の自分があるのはハワイのみんなの応援のおかげ」と地元への愛や感謝は決して忘れていない。
ブルーノは今月初め「24K Magic World Tour」のハワイ公演に先駆け、Instagramで「みんなに会いたかったよ。僕が“故郷”と呼ぶこの島でパフォーマンスをするのが待ちきれない」とハワイの人々への愛溢れるメッセージを綴っていた。
そして慈善団体「サルベーション・アーミー(ハワイ&太平洋諸島地区)」とタッグを組み、同団体が主宰する「Thanksgiving ディナー ミール・プログラム」を通じて故郷の恵まれない人々にサンクスギビング・ミールを提供することを発表した。今年で48回目となるこの試み、通常提供されるのは2000食程度だが、ブルーノは自身のアルバム『24K Magic』にちなんで24,000人分の食事を寄付すると申し出た。
これを受け同団体のジェフ・マーティンさんは、
「ハワイの誇り、ブルーノ・マーズさんによるこの莫大な寄付に、私たちは恐縮するとともに大変光栄に思っております。」
「ブルーノさんの素晴らしい贈り物のおかげで、24,000ものサンクスギビング・ミールがハワイの恵まれない人々に振る舞われる予定です。ブルーノさんは、お互いを助け合うために率先して行動するというハワイの人々の模範であり、彼の“aloha(アロハの精神)”と“kokua(協力)”に心から感謝いたします。」
と声明を発表している。ブルーノが寄付する24,000食のサンクスギビング・ミールは現地時間22日、米国のサンクスギビングデー当日にハワイ各地で振る舞われる予定だ。
ちなみにブルーノがこのようなチャリティ活動を行うのは、今回が初めてではない。2014年には、ブルーノの母で故バーナデットさんの故郷フィリピンを襲った大型台風30号(ヨランダ)の被災者に対し10万ドル(約1130万円)を寄付。そして2017年には、深刻な水汚染被害に見舞われた米ミシガン州フリント市について「被害に見舞われたフリント市のブラザーズ&シスターズを、僕たちは決して忘れてはいけない」と声明を発表、100万ドル(約1億1300万円)の救済資金を寄付していた。
高校卒業後にハワイを離れロサンゼルスへ渡ったブルーノは、一時はオーディションへ向かうバス代すらないほど困窮していた時代があった。それでもめげずに自身の信じた道を歩み続けてきた彼だからこそ、「周囲の人のサポートのおかげ」と謙虚な気持ちを忘れず、人の心の痛みに寄り添うことができるのだろう。
「音楽以外は特にやりたいこともない、パッとしない少年」だったブルーノは今、素晴らしい楽曲の数々を通じて世界中の人々に“aloha”を届けている。
画像は『Bruno Mars 2018年7月7日付Instagram「Stoked to be in Poland so I can FINALLY get some new headshots!」、2018年11月8日付Instagram「Let’s have a good time tonight Hawaii!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)