故マック・ミラー、初めてグラミー賞にノミネートされる

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2018年12月10日 17:32  Techinsight Japan

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9月の死後、初めてグラミー賞にノミネートされたマック・ミラー(享年26)
今年8月に5枚目のアルバム『Swimming』をリリースしたラッパーのマック・ミラーは、9月に26歳の若さで急死。その『Swimming』が現地時間7日に発表された第61回グラミー賞で最優秀ラップ・アルバム賞にノミネートされた。マックがグラミー賞にノミネートされたのは今回が初めてとなる。

今年9月、マック・ミラーがカリフォルニア州の自宅で亡くなったことは多くの人にショックを与えた。10月31日には追悼コンサート『Mac Miller:A Celebration of Life』が行われ、ジョン・メイヤーやチャンス・ザ・ラッパーら多くのアーティストが参加していた。また先月、その死因が「薬物とアルコールの偶発的な複合過剰摂取によるもの」と発表されていた。

マック・ミラーが今年8月にリリースした『Swimming』は、アルバムチャートBillboard 200で初登場3位を記録。マックの死後再びトップ10に返り咲いていた。同アルバムに収録される『Come Back to Earth』では、「俺は溺れていたけれど、今は泳いでいる」とポジティブな思いを歌っていた。

そして現地時間7日に発表されたグラミー賞のノミネーションで、『Swimming』が最優秀ラップ・アルバム賞にノミネートされた。これがマック・ミラーにとって初めてのグラミー賞ノミネーションとなった。この同アルバム賞には他にカーディ・Bの『Invasion of Privacy』、ニップシー・ハッスルの『Victory Lap』、プシャ・Tの『Daytona』、トラヴィス・スコットの『Astroworld』がノミネートされている。

これまでもアーティストが死後、グラミー賞にノミネートされることはあった。2017年に亡くなったロックバンド「サウンドガーデン」や「オーディオスレイヴ」のクリス・コーネルは今年の第60回グラミー賞で『The Promise』のパフォーマンスが評価されて最優秀ロック・パフォーマンス賞、このたび発表された来年の第61回グラミー賞でも『When Bad Does Good』が最優秀ロック・パフォーマンス賞にノミネートされた。また、2016年に亡くなったレナード・コーエンも同じく今年の第60回グラミー賞で『Steer Your Way』が最優秀アメリカン・ルーツ・パフォーマンス賞にノミネートされたほか、『You Want It Darker』が最優秀ロック・パフォーマンス賞を受賞していた。

マック・ミラーは急逝してしまったが、彼のキャリアにはアーティストが憧れるグラミー賞ノミネート・アーティストという大きな栄光が遺された。グラミー賞授賞式は来年2月10日にロサンゼルスで行われる。
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)
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