滝沢秀明はジャニーズJr.の生徒会長から学園長へ? 20年ぶりに復活する『8時だJ』に寄せて

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2018年12月14日 07:02  リアルサウンド

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 滝沢秀明、嵐、関ジャニ∞、生田斗真、山下智久、風間俊介、長谷川純らが20年振りに集し、『8時だJ』(テレビ朝日系)が一夜限りの復活を果たす。12月29日放送の同番組が、ジャニーズアイドル・滝沢秀明ラストのバラエティ出演となる。最初で最後となるこのメンバーでのワチャワチャ。まさに永久保存版だ。


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 MCを務めるのは、20年前と同じヒロミ。オンエアに先駆けて「こんなにも一堂に会するのは『8時だJ』以来ですし、今、皆から続々と“楽しみにしてます”メールが、僕のもとに届いています(笑)。当時ジャニーズJr.が60人ぐらい出演していて、僕は彼らの“顧問の先生”のような立場でしたね」(引用:『8時だJ』20年ぶり一夜限りの復活 滝沢秀明、嵐、関ジャニ∞、山下智久ら集結の大同窓会に)とコメントしているように、『8時だJ』はジャニーズJr.たちにとって学校のような場所だった。


 お題に沿ってトークを繰り広げ、うまくボケられないとヒロミからピコピコハンマーでツッコミが入る。アスリートや専門家を招いてアクロバットやアクションなどのスポーツを習ったり、コントや料理で対決したり……今、彼らがマルチに活躍しているのは、この番組の影響が大きかったのではないだろうか。体操服&ゼッケンや、ヒロミの手には竹刀とホイッスルなど、思い返せばその風景は授業そのものだった。


 “芸能人としての仕事”というよりも、イケメンが勢揃いした男子校を見学しているような……当時学生だった筆者も、そんな感覚で同番組を眺めていたのを記憶している。ヒロミの笛の合図で1人ずつアクロバットを披露する場面では、他のJr.も観覧席のファンも、そして視聴者も「頑張れ」と声援を送った。うまくできればみんなで拍手喝采し、できなかったとしても周りがそっとサポートする。誰から言われたわけでもなく、さりげなくサポートするメンバーに新たな魅力を感じた人も少なくなかったことだろう。関西ジャニーズJr.だった関ジャニ∞のメンバーたちは、咄嗟に笑いを生み出すストイックさが「さすが!」と人気を集めたのも覚えている。


 12月29日の放送では、そんななつかしのアーカイブ映像も紹介される模様。大人びた口調でヤンチャなトークを繰り広げていた櫻井翔や、ボーッとしているようでアクロバットなどここぞというときにキメる二宮和也、いつも笑顔で持ち前の人の良さが全開だった相葉雅紀、ヒロミからイジられることも多かった愛されキャラの松本潤など、大人になっても変わらない部分や成長したところが見比べられるのもうれしい。


 今回出演するメンバーの中には、大野智など当時『8時だJ』に出ていなかったメンバーもいるが、それでも各々がジャニーズJr.という青春時代を過ごしたことには変わりない。「少年時代に戻り、とにかく同窓会気分で楽しみたいと思います」と滝沢がコメントしているように、思い出話に花を咲かせてくれることだろう。もしかしたら、今だから話せるトークも飛び出すのではと、ワクワクする。


 『8時だJ』が学校だとすれば、滝沢秀明は生徒会長のような存在だった。どんな場面でも模範生となる期待を背負い、個性の強い生徒たちをまとめ、ときにはヒロミら大人たちと対等にやりあう。そんな滝沢が来年からプロデューサーに転身するというのは、ジャニーズJr.の学園長になる、と言われたような気分だ。もしかしたら、いつの日か卒業生の滝沢ならではの視点で、次世代の『8時だJ』が生まれるかもしれない。そのとき、講師として今回集まったメンバーが出演しても面白いのではないか。そんな夢物語も膨らむ、今回のスペシャル番組。最初で最後のお祭り騒ぎな展開を、楽しみにしている。(文=佐藤結衣)


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