もっとも出演回数の多いアーティストは? 平成の『NHK紅白歌合戦』をデータで振り返る

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2018年12月14日 08:02  リアルサウンド

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 2018年も残すところあと17日。『ミュージックステーション スーパーライブ』(テレビ朝日系)や『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)をはじめとした音楽特番や、今年のマイベストアルバム選びに忙しいこの時期だが、忘れてはならないのが12月最大規模の音楽番組、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)の存在である。


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 しかも今年は、“平成最後”の紅白とあって、事前の盛り上がりも例年以上だ。あいみょん、DAOKO、King & Princeら若手の初出演に加えて、ヒットソング「U.S.A.」を携えて16年ぶりに出場を果たすDA PUMP、椎名林檎と宮本浩次の特別企画など、日々話題は尽きることなく、まさに平成にふさわしい年の暮れと言えそうだ。


 今回は、そんな平成最後の『紅白歌合戦』をより楽しむため、ランキングで「平成30年間の紅白歌合戦」を振り返ってみたいと思う。


 さすが約70年の歴史を誇る伝説的番組というべきか、『紅白』に関するランキングやデータというのは想像以上に充実しており、「NHK紅白歌合戦の主要記録一覧」という紅白にまつわる数字だけを集めたWikipediaページすら存在する。


 戦後日本の音楽好き達が調べ続けきたこのテーマに、いまさら私が付け加えるものがあるのだろうかとも思ったが、“平成”だけに絞ったランキングはなかなかないようなので、今回は第40回(平成元年・1989年)から第69回(平成30年・2018年)までの“平成30年間”を対象としてランキングを掲出していきたい。


 では、まずは紅組で「平成の紅白に最も出場したアーティスト」を見てみよう。“平成30年間”で調査すると、どうしても若手がランクインしにくいため、2018年時点でグループの平均年齢が50歳未満となるアーティストを「若手の部」、50歳以上を「ベテランの部」として、別でランキングを作ってみた。その結果が以下である。


 「ベテランの部」1位は「天城越え」「津軽海峡・冬景色」でおなじみの石川さゆり。なんと平成30年間にわたって一度も途絶えることなく連続出場を果たしており、「平成の紅白に石川さゆりがいなかったことはない」という完全無双状態である。なお、2007年以降は「天城越え」と「津軽海峡・冬景色」が交互に歌唱曲になっており、法則にしたがえば今年は「天城越え」となるのだが、果たして平成30年の最後を何で締めてくれるのか、歌唱曲発表が楽しみだ。


 このそうそうたるメンバーを「若手」と呼んでいいのかは別として、「若手の部」1位は演歌歌手の水森かおり。また、2位にランクインしたのはポップスターの浜崎あゆみで、ジャンルとしてはまったくタイプの異なるアーティストだが、いずれも“平成の歌姫”と呼ぶにふさわしい、時代を代表するアーティストと言えるだろう。


 また、こちらのランキングに、平均年齢最年少で食い込んだのが4位のPerfume。17歳という早すぎるメジャーデビューから今に至るまで、衰えることなく快進撃を続ける彼女たちに、ぜひ新元号でもさらなる活躍を期待したい。


 では、次に白組の結果を見てみよう。まずは「ベテランの部」がこちらである。


 1位は「千曲川」などで知られる五木ひろし。石川さゆりと同じく、平成に行われた『紅白歌合戦』すべてに出場している伝説的歌手である。また、『紅白』名物の豪華な衣装でおなじみの小林幸子と美川憲一もそれぞれの組でランクインを果たしており、いかにも「平成」を感じさせるランキングとなっている。


 また、白組の平均年齢50歳以下の「若手の部」ランキングが以下である。


 白組の若手からは、1位にTOKIO、2位にSMAPと、ともにジャニーズ史を語る上でも欠かせない大御所グループがランクイン。出場回数で見てもベテラン達にひけを取らない、正真正銘“紅白の常連”である。平成という一時代を飾ったグループだと言えるだろう。


 次に紅組・白組それぞれの司会者の出演回数ランキングを見てみよう。


 紅組1位は仲間由紀恵。平成で司会を務めた回数は4回であり、白組1位の嵐、中居正広の5回に次ぐ最多記録である。


 また、嵐は2016年に相葉雅紀、2017年に二宮和也、今年2018年に櫻井翔がそれぞれ司会を務めている。メンバー個人が司会を務めた回数も含めると、グループ通算8回という平成最多記録を保持しており、平成の紅白の司会については、ほぼ“嵐の時代”と言えそうだ(なお、中居正広も、2007年に紅組司会を務めているため、正確に言えば出演記録は6回である)。


 それでは最後のおまけとして、番組のクライマックスである「紅白の勝敗」確率をグラフで見てみよう。


 結果としては、過半数が白の勝利となっている。近年は1〜2年ごとに勝者が入れ替わる接戦が続いているが、2005〜2010年にかけては、白組が奇跡の6年連続勝利を果たしており、全体としてかなり白組の勝率が高くなっている。


 なお、この白組6連続勝利のうち、4回は中居正広が司会を務めた回であり、もしかすると中居正広は白組勝利の女神なのかもしれない。


 せわしない年の瀬だが、年末は平成最後の『紅白歌合戦』をのんびり楽しんでほしい。(まいしろ)


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