ママを悩ます幼児期のイヤイヤ期。分かってはいるけど毎日相手をしていると手に負えず、ついイライラしてしまうこともあるでしょう。
2〜3歳のこのイヤイヤ期、では保育園の先生達はどういった対応をしているのでしょうか?
今日は現役保育士の先生に、イヤイヤ期の園児たちへの保育園での対応について、いつもどういった会話をされているのか、どんなことを大切に保育されているのかを聞いてみました!
Q、一般的には2歳ごろから始まるとされているイヤイヤ期ですが、保育園で他のお友達がいる中で園児のお子さんのイヤイヤにどう対応されているのですか?
ーおもいっきりイヤイヤを出し切れるように、そのまま見守ります。
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その状況にもよるのですが、例えば「着替えをしたくない!」とひっくり返っていやがった時は「そっか、わかったよ〜。じゃあ先生お手伝いやめるね。自分でやっておいで。」と声をかけてそのまましばらく様子を見ます。
そしてその間に他の子のお着替えのお手伝いをしておきます。もちろんこの声掛けも”見捨てる”ようなものではなく、その子が納得いくまで自分の思いを出せるようにするためのものなので、怒り口調で伝えるのではなく優しく丁寧に”待ってるよ”という保育者の思いが伝わるよう心がけます。
他のお友達がいるからといって無理やり生活の流れに乗せようとすることはしません。イヤイヤを出していても子どもたちは大人が思っている以上に周りの様子を見ています。
楽しいことが始まれば自分でみんなのもとに戻ってきます。そのとき「おかえり。自分で来れて偉かったね!」と子どもが出来たことを認めて褒めてあげることもとても大切だと思っています。
Q、男の子と女の子でイヤイヤの特徴はありますか?
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ーあまり考えたことはないです。子どもたちを男女の違いで判断することはあまりなく、どちらかといえば”個人差”で判断しています。
子どもたちは小さいなりにも性格があって、好きなものや嫌いなものがあって、それらの違いは個人によるものだと思っているので”その子”によって引っ掛かりどころは違ってきます。
Q、ある程度自由にさせるイヤイヤとそうでないイヤイヤの違いは?
ー”人としてやっていいことといけないこと”を基準に対応しています。
基本的にはイヤイヤは思いっきり出してもらいたいと思っているのですが、イヤイヤをしているうちに物を投げたり人を叩いたりということをしはじめたら「それはいけないよ。」と伝えます。ですのでイヤイヤを止めるというよりは、イヤイヤしている延長でやってしまった”いけないこと”は止めます。
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また、保育園は集団生活ですので例えばお部屋遊びから園庭遊びに移動していくときにイヤイヤをした場合、その子一人に保育者一人がついてしまうのは少し大変になってしまいます。
なので抱っこで園庭からも見えるテラスに連れていき、イヤイヤする場所をちょっと移動させてもらうということはあります。(抱っこするときものけ反って嫌がられますけれど……₎
Q、2歳から3歳に進級するお子さんを持つママへ向けて家庭でのしつけでどの点を気を付けて欲しいですか?
ー”これはやっておいて!”ということは特にありません。
家庭での育ちと集団の中での育ちは違うものですので、子どもたちも初めて保育園という社会に出て学んでいくことがたくさんあります。逆に、”条件付きで受け入れる”ということはなるべくしないで欲しいなと思います。私自身も保育の中でつい「片付けしたら遊べるよ」などと声掛けをしてしまっていつも反省をしています……。
イヤイヤ期はママたちも大変でイライラして疲れてしまう、ということも少なくないと思います。子どもたちもママを疲れさせたくてイヤイヤしているわけではないのです。
このイヤイヤ期に、”どんな自分でも受け止めてもらえた”、”無条件に愛してもらえた”という経験をすることが子どもたちにとってはとても重要なことだと思います。
”条件付きで受け止める”ということは、”○○をしないと受け止めてくれない”という経験になりかねません。大変なのは重々承知の上ではありますが、どんな子どもたちも無条件で受け入れ、たくさんの愛情を伝えていっていただけたらと思っています。
【画像】
※: Yp111、ふじよ / PIXTA
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