「女性セブン」の石原さとみ破局を否定し、“年内結婚説”を報じる「女性自身」への疑問

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2019年01月16日 00:03  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

「女性自身」1月29日号(光文社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長が、東京五輪の汚職疑惑で先ほど会見を行った。質疑応答なしという異例のもので、マスコミも“潔白”という竹田氏の言葉をそのまま垂れ流すだろう。大手マスコミも東京五輪のオフィシャルパートナー・サポーターだもんね。

第443回(1/10〜1/15発売号より)
1位「結婚へ! 石原さとみ 公認両親と水入らず『最後のお正月』 独占目撃」(「女性自身」1月29日号)
2位「吉田沙保里 『金よりママタレ!』引退決断にあった『子供は産むな!』“パワハラ呪縛”からの解放!」(「女性自身」1月29日号)
3位「ビートたけし 本妻が恨告白『愛人とは絶対に再婚させない!』」(「女性自身」1月29日号)
※ 「女性セブン」は合併号休み

 ほほぉ〜。そうきたか。先週の「女性セブン」が報じた石原さとみとSHOWROOM・前田裕二社長の破局。ところが、今週の「女性自身」は破局説を真っ向否定、返す刀で年内結婚をぶち上げた。

 「自身」によれば、すでに前田社長は石原の両親に挨拶済み。そのため年内結婚も現実味を帯びてきたという。

 だが、もう一つ、結婚説について面白い立証をしている。それが石原の両親の“様子”だ。「自身」は1月2日、娘に会いに来たという両親の姿をキャッチし、追跡している。しかも娘の石原と合流する以前から。

 その目撃談は詳細だ。母親が娘への高級ブランドの手土産を持っていたこと、途中で3人分の弁当を買ったこと。娘に会うため、待たせてあったタクシーに乗るところから追いかけているのだ。そして両親の表情が“満面の笑み”であったことや、帰路につく際も“足取りが軽かった”ことなどを根拠に、「娘が破局したようにはとても見えなかった」「一家のこれからが明るいものであるとうかがえた」だって。

 面白い。芸能人結婚の根拠記事としては、かなり珍しい描写だしね。

 そして大きな疑問も湧く。一般人である石原両親をなぜ判別できたのか。待たせていたタクシーに乗るところから、なぜ追いかけられたのか。情報源は誰? 石原の事務所のホリプロ関係? それとも両親事情にも詳しいはずの学会関係?

 なんとも興味深い記事だ。でも年内結婚というのはどうだろう。やはり、石原周辺ネタをスクープしてきた「セブン」の破局説の方を、現時点では支持したいと思う。

 2位の記事はかなり衝撃ものだ。昨年、レスリングの伊調馨選手へのパワハラで世間を大いに騒がせた日本レスリング協会の元強化本部長・栄和人が、霊長類最強女子で五輪3連覇のレジェンド・吉田沙保里にパワハラをしていたというのだから。

 しかも、その根拠が吉田自身の過去の発言だというのだ。今からちょうど10年前に発売された集英社刊行のスポーツ総合雑誌「スポルティーバ」(2009年2月号)。そこで仲良しの元サッカー女子日本代表の澤穂希と対談した吉田は、こう語っていたという。

「栄監督も私がロンドン五輪までに結婚したいって言ったら、してもいいって言うし……。ただ、子供はダメだって」

 記事でも、栄監督の言葉はパワハラ以外の何ものでもないと指摘されているが、その通りだろう。しかも出産だけでなく結婚さえも、監督にお伺いを立てないと、なんて! 当時は、セクハラに対する認識が今よりも全然遅れていたとはいえ、栄監督が当時から選手を“モノ扱い”し、その延長線上に伊藤馨へのパワハラがあったことが手に取るようにわかるエピソードだ。おそらく吉田本人は、当時も今もそう認識していないかもしれないが、しかし、この発言は完全アウト。

 スポーツ専門誌での発言で、長らくスルーされてきたであろうこのエピソードを発掘した「自身」はえらい! 女性週刊誌は、セクハラ・パワハラそして女性の人権に対して、一般誌よりも敏感であってほしいと常々思ってきたが、「自身」はこうした問題を積極的に取り上げている。

 そして記事には吉田が引退後、ママタレになりたいと紹介されている。それもいいけど、パワハラやセクハラをしない立派な指導者になってほしいとも思う。女性の指導者が増えれば、男社会での女性差別や偏見が少しは減っていくはずだから。

 ビートたけしの愛人・離婚問題を追い続けてきた「自身」が今週もたけしの妻・幹子夫人の肉声を伝えている。愛人に皮肉を言い、離婚調停を否定。やる気だ。今後の展開が楽しみになるようなコメントをしてくれる幹子夫人だが、一方のたけしは、やはりトチ狂ってしまったのか。

 昨年から離婚調停は一部マスコミで話題になっていたが、元日には「スポーツニッポン」が離婚調停との記事を出し、しかし翌日には事務所関係者がこれを否定。にもかかわらず、たけし自身が1月5日放送の『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)で、「もう調停なんか終わっている」と発言し、再度事務所がこれを否定するというわけのわからない展開を辿っている。

 今年、この騒動がどうなるのか。幹子夫人の反撃を楽しみにしたい。

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