コラージュ作家 岡上淑子の展覧会「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」が、東京都庭園美術館で開催される。会期は1月26日から4月7日まで。
岡上は1928年高知県生まれ。1950年に文化学院デザイン科に進学しコラージュの技法を身につけ、1956年までの足掛け7年にわたりフォトコラージュ作品を制作してきたが、翌年の結婚を機に活動を停止した。
コラージュでは戦後連合国軍の置き土産として国内にあった「ライフ(LIFE)」などの海外のグラフ雑誌や、「ヴォーグ(VOGUE)」「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」といったファッション誌を素材にしており、戦後復興期の時代を反映した報道写真の背景と、前景に浮かび上がる当時最先端のモードで鮮やかな対比を描いている。近年になり再注目され、現代のコラージュ作家たちにも多大な影響を与えているという。作品は国内では高知県立美術館、東京国立近代美術館、東京都写真美術館、栃木県立美術館の国公立美術館に、海外では米国のヒューストン美術館やニューヨーク近代美術館、ギャラリーや個人コレクションとして所蔵されている。
今回の展覧会は同氏にとって東京における公立美術館で初の個展となり、国内所蔵に加えて米国ヒューストン美術館の所蔵作品12点が初めて日本で展示される。このほか、作家による詩篇や後に描かれたスケッチ、関連資料を公開。また、京都服飾文化研究財団所蔵のドレスによる参考展示も予定されている。
◾️岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟会期:2019年1月26日(土)〜4月7日(日)会場:東京都庭園美術館住所:東京都港区白金台5-21-9休館日:第2・第4水曜日、年末年始開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)※3月29日、30日、4月5日、6日は20:00まで(入館は19:30まで)入館料:一般 900円(720円)、大学生 720円(570円)、中・高校生・65歳以上 450円(360円) ※()内は前売・団体料金