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なぜ同じサンプルで判定や解釈が違う?民間DNA検査の落とし穴

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2019年02月11日 17:10  まぐまぐニュース!

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NY在住の医学博士・しんコロさんが発行するメルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』では、メルマガ読者からの質問を随時募集中です。今回、読者から届いた質問は「遺伝子検査」について。アメリカでも話題にのぼっているという民間のDNA検査ですが、しんコロさんは利用する際に注意も必要だとアドバイスしています。

遺伝子検査に興味ありますか?

Q. 最近興味があって、遺伝子検査なるものをしてみました。唾液を取って送る本格的なものです。遺伝子から見た、生活習慣病のリスク、能力や志向性、肥満のタイプ肌のタイプ、先祖のグループなどが分かるというものです。先祖のグループが面白くて、主人は「氷河期を超えた北方民」で、私は「アフリカより海を渡りしアジアの祖」でした。

娘も私と同じでこのグループは日本人では2%で珍しいそうです。しんコロさんは遺伝子検査に興味ありますか?大企業が沢山の遺伝子情報を集めて怖い気もします。(映画の見過ぎかなぁ)

しんコロさんの回答

ご主人は北の大地より、そして質問者さんは南の大地より、時を超えて結ばれたということですね。壮大なロマンですね。遺伝子検査で先祖の片鱗が調べられるのは確かに面白いですね。自分が100%日本人と思っていても、実はいろいろな民族の遺伝子が混じっていたりしたら、自分のルーツにもより興味が湧きそうですね。

唾液からDNA検査をする会社は日本もアメリカも最近にわかに話題となっていますが、病院で行う遺伝子検査とは違うということを念頭においておくべきだと思います。病院で行う遺伝子検査では、重篤な遺伝病を起こす遺伝子のキャリアであるかもしくは欠損があるか、そしてそれが子供にどのような影響があるか等を調べることができます。

一方で、こういった唾液を送付して調べるDNA検査では、生活習慣病のリスクなどはある程度の目安にはなったとしても、正確にはわかりません。こういったサービスを提供している会社はいくつかありますが、同じサンプルを用いても結果や解釈が全く異なることがあります。それは、疾病リスク計算をする元となるデータや論文がまちまちだからです。

つまり、会社Aは論文Aを元にしていて、会社Bが論文Bを元にしていたとします。論文AとBが異なる結果を記している場合、会社AとBは同じサンプルでも異なった結果の解釈となってしまうことがあるのです。そのような曖昧な結果に基づいて、顧客が不必要に不安を感じて要らぬ「(有料)健康相談サービス」にひっかかってしまうという潜在的問題もあります。

唾液からの遺伝子検査というアイディアは非常に面白いのですが、今後結果の解釈に専門家を含めたコンセンサス(同意)がないと、おかしな方向に進んでしまう可能性があります。

ということで、占い程度に楽しむのは良いと思いますが、生活習慣病のリスクに関しては参考程度にし、気になる点がある場合は専門機関や医師に相談すべきだと思います。で、僕が興味あるかどうかですが、先祖やルーツは知ってみたいです。もう少し安くなったらやってみようかと思います。

image by: shutterstock.com

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