稲垣&香取&草なぎ、新しい地図の航海はまだまだ続くーー初のファンミで深めた“NAKAMA”との絆

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2019年02月19日 07:01  リアルサウンド

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 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人によるプロジェクト・新しい地図のイベント『NAKAMA to MEETING_vol.1』が開催された。2月16日の東京(昼夜2公演)を皮切りに愛知、大阪、宮城、福岡の計5箇所で全22公演を行う予定だ。


参考:稲垣吾郎&香取慎吾の歴史はすべてつながっている 『オールフリー』新CMを見て


 今回の公演は、ファンクラブ会員の“NAKAMA”のもとに“3人そろって会いに行く”をテーマに開催される限定イベントで、新しい地図にとっては初のファンミーティングとなる。新しい地図やソロ名義で配信リリースされた楽曲のパフォーマンスはもちろん、ファンと交流するゲームコーナーやフリートーク、SNS投稿企画「ぷっくりニュース」の“年間ぷっくり大賞”投票企画や写真撮影OKタイムの実施など、盛りだくさんの内容だ。


 来場者一人ひとりにプレゼントが配られたり、閉演後には3人によるお見送りも実施されるなど、終始“ファンへの感謝”が徹底されている。また、楽曲のパフォーマンスだけでなく3人による息の合ったトークや企画コーナーも多く、全体的にバラエティ色が豊かで、今の彼らが作り上げるイベントとしては最良の形だ。


 SNSタイムと称された撮影OKの時間帯やTikTok動画の作成など、今の時代ならではの試みにチャレンジしている姿は、AbemaTVやYouTubeといった新世代のメディアを駆使する彼ららしく、また新鮮な風景でもある。新しい地図は、こうした最新のツールを使いこなしながら幅広い層へとアプローチしていくのだろう。


 もちろん楽曲パフォーマンスにも手を抜かない。ソロ曲や2人曲、3人曲を行き来しながら、会場の熱気がどんどん上昇していくのを感じた。歌詞が彼らの今現在の境遇を表すような瞬間にハッとさせられたり、幕間で流される映像も彼らのこれまでの足跡を辿っているようでドラマチック。単なる楽しさだけではなく、彼らが積み重ねてきたこれまでの地道な努力や、どのような状況に今置かれているのかをほんのりと感じさせてくれるようなイベントだ。


 公演を通しての世界観にも舌を巻く。方位磁針を模した彼らのロゴが示すように、序盤の曲中に照明の色が青や白を基調とした配色なのがどこか”海”や”空”を想起させる。ダンサーの身を包む白い衣装は船乗りの制服のようで、彼らが今まさに”航海”の途中かのような趣だ。そして何より終盤で披露された楽曲の豪華絢爛な演出に、彼らの目指している”目的地”があるような気がした。


 香取が「ナカマトミーティングー!」と思いっきり叫べばファンもそれに答えるようにして大歓声が起き、草なぎや稲垣もまるでフレッシュな新人アイドルかのように振舞う姿を見せて笑いと拍手が起きる。センターステージへ繋がる花道を3人が歩けば会場全体が湧き、彼らが生粋のエンターテイナーであることを再確認させられた。


 筆者が参加したこの日の夜公演は、約70%がお一人様NAKAMAシート(1名で参加する人用のエリア)であったそうだが、個々人が新しい地図を介して繋がろうという発想がこのイベントにはある。それゆえか会場のムードはどこか和やかでリラックスムード。心なしか客席には一体感があった。また、様々なミュージシャンによる記名性の高い持ち曲の数々も、彼らを支える人々の多さを思わせる。


 この『NAKAMA to MEETING』はまだ始まったばかり。もちろん彼らの活動もこれでやっと本格始動といった感がある。まだまだ謎に包まれている新しい地図の活動ではあるが、だからこそ、3人の動向から目が離せない。今回のファンミーティングを機に“NAKAMA”との絆を深め、より密になった関係を携えながら、彼らは道なき道を行くのだろう。(荻原 梓)


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