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離婚間もないミッチーの気になる鑑定結果は? クソ上司の目にも涙『ハケン占い師アタル』第7話

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2019年03月02日 01:32  日刊サイゾー

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日刊サイゾー

写真テレビ朝日系『ハケン占い師アタル』番組公式サイトより
テレビ朝日系『ハケン占い師アタル』番組公式サイトより

 杉咲花演じる主人公・アタルの占いパワーによって、風通しのよい活気に満ちた理想の職場が誕生しつつある『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)。ベテラン脚本家・遊川和彦のペンさばきも、オープニング曲のように軽快です。ミッチーこと及川光博がメインとなった第7話を振り返ってみましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

親会社から出向してきた代々木部長(及川光博)は、出世欲の強い超俗物人間です。本社の社長にゴマをすりすり擦ることが、代々木部長の主な仕事です。タワーマンションに妻、年頃の娘2人と一緒に暮らしていますが、娘たちに「タワーマンションなのに5階じゃ、友達を呼べないよ」と愚痴られ、心の中で舌打ちする毎日でした。奥さんに「お茶にします?」と尋ねられても、やはり心の声で「いつもお茶だろ? いちいち聞くなよ」とディスってしまいます。2018年11月に女優の壇れいと離婚して間もないミッチーが演じると、代々木部長の深いため息がやたらとリアルに感じられます。

 第6話では人事異動前に点数を稼ごうとリストラ計画を独断で進めた代々木部長ですが、アタル(杉咲花)の占いによって覚醒した大崎課長(板谷由夏)によって阻止されてしまいました。そのことを根に持った代々木部長は、これまで以上の難題を大崎課長たちDチームに与えます。普段は明るいみんなのミッチーも、怒らせるとすっごく怖そうですね。

 

■部下たちを苦しめることが生き甲斐の上司!?

 代々木部長が持ってきた難題は、NY在住の人気ピアニストの来日ミニコンサートを1週間で企画しろというものでした。観客の人数が少ないという理由で、コンサートをドタキャンしたこともあるピアニストだとのこと。沢田研二のように気難しいミュージシャンだと言いたいようです。

 しかし、今のDチームの6人は無敵戦隊です。アタルの占いによって悩みを解消し、みんな超ポジティブ人間に生まれ変わりました。困難な仕事ほど、やりがいを感じるようになっていたのです。「それ、私の仕事ですか?」が口癖だった田端(野波麻帆)は「それ、私がやります」と言うようになりました。神田(志田未来)は積極的に交渉を進め、品川(志尊淳)はアイデアを出し、チーフの上野(小澤征悦)がまとめます。仕事ができない目黒(間宮祥太朗)は「がってんです!」を連呼し、職場のムードを盛り上げています。プラネタリウム会場でのコンサートを企画し、人気ピアニストからの同意を得ることができました。

 結束するDチームとは裏腹に、代々木部長は地獄へと転がり落ちていくことになります。人事異動の内示が出たのですが、代々木部長は本社に戻ることは許されず、Dチームの専属部長になることが確定したのです。独断でリストラを画策して失敗し、社内中の悪評をかったことが本社の上層部にバレていたのです。闇堕ちしていく代々木部長は、イベント会場に「コンサートを中止しろ。さもないと爆弾を……」と悪質なイタズラ電話を掛けてしまうのでした。これはもうパワハラではなく、犯罪です。

 この痛すぎるイタ電は、代々木部長の心の声をずっと読んでいたアタルによって未然に防ぐことができました。「あんたがいると、みんなに悪影響を与える。しようがないから、あんたを鑑(み)ます」と頼まれてもいないのに代々木部長を占い始めるアタルでした。

■クソ上司ならではのナイスな機転!

 代々木部長からの質問はひとつ。「俺はもう出世できないのか?」でした。社長たちにこれまでずっと尽くしてきたのに、何で評価されないのか。いつもヘラヘラと笑っている代々木部長ですが、ドス黒い不満の海に呑み込まれ、溺れ死ぬ寸前でした。アタルはまるで『クリスマス・キャロル』に登場するゴーストのように、そんな代々木部長を過去の世界へと誘うのでした。

 アタルが連れ出した過去の世界では、代々木部長はクリエイティブ職志望のやる気満々の新入社員でした。「世界でいちばん感動するイベント」を目指して企画書を書きまくっていたのですが、尊敬する上司が影で笑い者にしていたのを立ち聞きしてしまいます。しかも、その上司は立ち聞きされていたことに気づくと悪びれもせず「お前、営業に行けよ」と言い放ったのです。以来、代々木部長は営業職で出世することで、クリエイティブ職の連中を見返してやろうと、歪んだ情念を燃やして現在に至ったのでした。

「占いは信じない」と言っていた代々木部長は、アタルに鑑定されてもすぐには改心しませんでした。ところが、大崎課長に頼まれて向かったコンサート会場で、これまでになかった上司らしい神対応を見せることになります。気難しいピアニスト(沢田研二ではありませんでした)は「やっぱり演奏は中止だ」と言い出したのですが、代々木部長は見事に一喝するのでした。

「あんたは人前で演奏するのが怖いだけだ。長年やってきて、才能に行き詰まっているのかもしれない。でも、どんなにつらくても諦めずに努力を続けていくこと。それが本当の才能なんだよ」

 ピアニストの心を動かした代々木部長の熱い言葉。実はついさっきアタルから代々木部長が言われた台詞そのまんまでした。占い師の言葉は、誰にでも当てはまる使い勝手のいい台詞がほとんどです。自分が言われた言葉をそのまま違う相手に丸投げする。クソ上司ならではのナイスな機転でした。要は自分が弱気になっているときに、力強く背中を押してくれる人を誰もが求めているんだと思います。代々木部長に背中を押してもらったピアニストは、ステージに上がり、思い出の曲を演奏します。『ハケン占い師アタル』のオープニングに流れるロッシーニ作曲の「ウィリアム・テル序曲」でした。

 

■娘を食い物にする毒親キズナの登場!!

 コンサートを無事に終え、Dチームのメンバーは代々木部長を誘って、いつもの居酒屋へと繰り出していきます。代々木部長はスマホを取り出して、奥さんにこれから飲み会に出ること、そして本社には戻れないことをテレビ電話で伝えます。なぜか、代々木部長の奥さんは明るく笑っています。いつも顔を見て話すことのない夫が、テレビ電話とはいえ自分の顔を見て話してくれたことがうれしかったのです。会社では出世の道を失った代々木部長ですが、家庭崩壊の危機を回避することができたようです。Dチームとの乾杯の席で、思わず涙ぐむ代々木部長でした。

 気になる第7話の視聴率は、10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でした。先週は北海道で起きた地震の速報で中断されて9.5%に落ち込みましたが、晴れて視聴率を二ケタに戻すことに成功。安定した人気ぶりを証明してみせました。ミッチー、やったね!

 第7話の終わりには、アタルが暮らすアパートに母親のキズナ(若村麻由美)が無断で侵入し、アタルを連れ戻そうとします。悩みを抱えた信者たちを洗脳し、大金を搾り取っているキズナにとっては、人の心を見通してしまうアタルは大事な大事な金の鶏だったのです。

 予告によると次週はそんなアタルの悩みを、Dチームのみんながカウンセリングすることになるようです。アタルの占いによって救われたDチームのメンバーは、アタルを毒親キズナから守ることができるのでしょうか。大詰めを迎えたストーリー展開も視聴率的にも大いに期待できそうです。

(文=長野辰次)

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