ニコチンは胚の成長に悪影響を及ぼす

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2019年03月08日 01:01  妊活・卵活ニュース

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ニコチンによる影響
スタンフォード大学医学部の研究チームは、「Stem Cell Reports」にて、受精卵レベルの人工胚を用いた実験より、ニコチンが胚の成長を妨げ、悪影響を及ぼすと発表した。

同大学のジョセフ・C・ウー(Joseph C. Wu)教授は、妊娠期の女性、妊活中の女性は、タバコ、電子タバコ、ニコチンガムなどに含まれるニコチンを体内に入れないように強く訴える。

ニコチン曝露と胚の成長における関係性
研究チームは、多能性幹細胞からヒト初期胚に類似した胚(単一細胞レベル)を疑似的に形成し、ニコチン曝露と胚の成長における関係性を検証した。

多能性幹細胞は自然に分化し、細胞系列特有の前駆細胞から成る胚様体(擬似的な胚)を形成する。

シングルセルRNAシーケンス解析により、ニコチン暴露量を変えて遺伝子発現の細胞パターンを分析したところ、ニコチンは胚様体の細胞間コミュニケーション機能を妨げることが認められた。

また、細胞死、DNAが損失した活性酸素は増加し、細胞プロセス(代謝・分泌など細胞機能が動く過程)に干渉した。

今回の研究では、妊娠期の女性における生理機能、食事・運動・ホルモン変化に対する環境的要因は考慮されていないが、ニコチンが胚に与える影響は深刻であると報告されている。

(画像はプレスリリースより)

Stanford MEDICINE

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