バットマンからヴィランへ 『ダンボ』ティム・バートン監督、マイケル・キートンの魅力を語る

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2019年03月12日 13:01  リアルサウンド

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 3月29日公開の映画『ダンボ』のティム・バートン監督が、マイケル・キートンの演技を称賛した。


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 ディズニーとティム・バートン監督が、国や世代を超えて愛され続ける名作を実写映画化する本作は、“大きすぎる耳”というコンプレックスを翼に変えて空を飛ぶ子象ダンボが、サーカス団の家族と共に、金儲けを企む者によって引き離された母象の救出劇に挑むファンタジー・アドベンチャー。


 バートン監督が手がけた『バットマン』でバットマンを演じ、世界中に名を知らしめたキートン。近年では、『スパイダーマン:ホームカミング』で、スパイダーマンを苦しめる怪人“バルチャー”を演じ、ヒーローの宿敵である悪役としての活躍が目覚ましくなっている。『スパイダーマン:ホームカミング』を手がけたジョン・ワッツ監督は、キートンがヴィランを演じる最大の魅力は、「カリスマ性と親和性をキャラクターにもたらすところ」、「正義の主人公同様に応援したくなるヴィランを演じ切るところ」だと分析している。


 本作では、空飛ぶダンボに目を付け、金儲けを企てようとする口の上手い事業家V.A.ヴァンデヴァーを演じるキートン。『バットマン』や『ビートル・ジュース』でコラボレーションを果たしているバートン監督も「ヴァンデヴァーについて考えていると、キートンの強烈なエネルギーを思い出したんだよ。キートンはフレンドリーなのかこちらに襲い掛かってくるつもりなのか分からない独特な雰囲気を持っている。彼の演技は最高なんだ」と、本作のヴィランを巧みに演じるキートンの演技に称賛の声を贈っている。


 キートンは本作でヴァンデヴァーを演じることについて、「ティムと4度目の仕事ができて嬉しいよ。感動的な脚本を読んだとき、“これは何としてでも出演しなきゃ”と思ったんだ。ヴァンデヴァーを演じるのは楽しいことなんだ」と、新たなヴィランを演じる楽しさを語る。続けて、「ヴァンデヴァーは巧みに悪い部分を他人にばれないようにしている。ダンボを自分の利益のための対象としか見ていないんだ」と、欲が強く、人をダマすことが得意なキャラクターであることを説明する。


 また、キートンはヴァンデヴァーを演じるにあたり、キャラクターデザインにも自ら深く関わっており、ヘアー&メイクアップデザイナーのポール・グーチは「私たちはヴァンデヴァーのアイコンである白いヘアーをフルウィッグにしようとしていました。けれど、キートンから部分カツラをつけているような様相にしたいと希望を受けました。ヴァンデヴァーの髪を触る仕草にも拘るためでした」と、キートンのキャラクターの細かい描写にまでこだわる姿勢を明かした。(リアルサウンド編集部)


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