ジェンマ・チャンがアジア系女優の葛藤を吐露、訛りを要求された過去も

0

2019年03月30日 13:12  Techinsight Japan

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

アジア系イギリス人女優ジェンマ・チャン
オールアジア人のキャストで話題になり、昨年大ヒットした映画『クレイジー・リッチ!』の女優ジェンマ・チャン(36)。まだまだハリウッドではアジア人の活躍が少なく、中国系イギリス人として育ったジェンマは、オーディションで役を掴むのに苦労したもよう。このほどジェンマが、アジア系女優としての葛藤を語った。

人種の多様性を求められるハリウッドで、『ハング・オーバー』シリーズの韓国系アメリカ人ケン・チョン、『オーシャンズ8』(2018年)に出演した中国と韓国の血を継ぐアメリカ人オークワフィナなど、アジア系の俳優の活躍が目立ってきた。ジェンマ・チャンもその1人で、現在日本で公開中の映画『ふたりの女王メアリーとエリザベス』や映画『キャプテン・マーベル』にも出演している。この3人は昨年、オールアジア人キャストで大ブレイクした『クレイジー・リッチ!』で共演していた。

しかしここまでのキャリアを築くには葛藤があったもよう。ジェンマは英誌『GLAMOUR』の「#EverydayIsWomensDay(毎日が女性デー)」号で、過去のオーディションについてこのように語った。

「私がオーディションに行くように言われた多くが、人種の役に特定されていたわ。でも『我々は君のこと気に入ったよ。君の台本読みは気に入った。でも、もう少し訛りをつけてくれない? 君はイギリス人っぽいから』って言われて。私みたいな(アジア)人はどんなふうに話すべきかっていう先入観があったのよね。」

「ただそれ(先入観)を無視して、人は無知だって思わなくちゃダメよ。私はその変化の一員になりたかった。『クレイジー・リッチ!』のような映画に参加できて、本当に誇りに思うし、幸せよ。私が仕事している時(今の時代)にこんなことが起きて嬉しいわ。」

オーディションに落ちるたびに傷ついてきたというジェンマ・チャンは、その辛さをバネにしたそうだ。

「そのエネルギーを仕事に注いだの。自分のやっていることをもっと頑張ろうと決心させてくれたわ。だから『クレイジー・リッチ!』のような映画が世に出て、挑戦することが大切なのよ。アジア人とはどんな人なのか、女性にどんな能力があるのかという考えを変えるために。」

そう話し、偏見に立ち向かっていかなくてはいけないと述べている。
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)
    ニュース設定