映画『誰がために憲法はある』に白石和彌、大林宣彦、会田誠らがコメント

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2019年04月11日 18:01  CINRA.NET

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『誰がために憲法はある』 ©「誰がために憲法はある」製作運動体
ドキュメンタリー映画『誰がために憲法はある』に寄せられた著名人コメントが公開された。

ドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』の監督や、白石和彌監督の『止められるか、俺たちを』の脚本を手掛けた井上淳一がメガホンを取った同作は、芸人・松元ヒロが舞台で演じ続けている日本国憲法を擬人化した1人語り『憲法くん』をもとにした作品。今年で87歳になる渡辺美佐子が「憲法くん」役を演じる様子が映し出されるほか、初恋の人を疎開先の広島の原爆で亡くした渡辺が中心となって行なわれてきた原爆朗読劇の活動を通じて抱いた思いが語られる。

今回コメントを寄せたのは、白石和彌、大林宣彦、金平茂紀、茂木健一郎、会田誠、堀潤、重田千穂子、大山真理、金子修介、神山征二郎、フィフィ、増田ユリヤ、喰始(ワハハ本舗)、“ハルク”佐藤修。

白石和彌は「荊の道をゆく井上監督の止められない映画。五輪だ新元号だ万博だと浮かれてる場合じゃない。倫理観に溢れた美しい国って戦争する国のことですか?渡辺美佐子さんと井上監督の危機感、哀しみ、悔しさ、優しさ。その百万分の一でも感じてくれたら、きっと何かを変えられる」とコメント。

大林宣彦は「立派な仕事、を超えて、見事に日本国民としての責務を果たしながら、生きて暮らして表現をされている皆さんに心からの敬畏と尊敬の念を。永遠の平和を願うべく、未来人たる若い人たちと結び合おう。戦争を決して忘れません。約束します」、会田誠は「『思い』ひとつで映画にした感。最近の映画的サービス要素を一切排した潔さ。『新劇』の何たるかがわかった気もしました」と述べている。

■白石和彌のコメント
荊の道をゆく井上監督の止められない映画。五輪だ新元号だ万博だと浮かれてる場合じゃない。倫理観に溢れた美しい国って戦争する国のことですか?渡辺美佐子さんと井上監督の危機感、哀しみ、悔しさ、優しさ。その百万分の一でも感じてくれたら、きっと何かを変えられる。

■大林宣彦のコメント
立派な仕事、を超えて、見事に日本国民としての責務を果たしながら、生きて暮らして表現をされている皆さんに心からの敬畏と尊敬の念を。永遠の平和を願うべく、未来人たる若い人たちと結び合おう。戦争を決して忘れません。約束します。

■金平茂紀のコメント
主権在民。国の主人公は私たち国民だ。天皇ではない。ましてや総理大臣では絶対にない。彼が振り回している権力はそもそも私たちに由来する。そのことを謳ったのが現在の憲法。映画をみてこのことを確認しよう。

■茂木健一郎のコメント
凄い映画だ。日本国憲法前文こそが、天下の名文であるということが、見終わった瞬間に納得される。すべては、「人間」のために。私たちはもっと憲法を誇りに思ってよい。世界の最先端がそこにあったのだ。

■会田誠のコメント
「思い」ひとつで映画にした感。最近の映画的サービス要素を一切排した潔さ。「新劇」の何たるかがわかった気もしました。

■堀潤のコメント
取り返しのつかない未来を私たちは、また、選択するのか。戦前、戦中、戦後を知る女優達の朗読は僕には悲鳴にも聞こえた。目を瞑ってはいけない。耳を傾け、知らなくてはいけない。そして、沈黙してはならない。考えるのだ。

■重田千穂子のコメント
そうそうたる女優陣が一個人として朗読に携わっている姿が、なんだかとても説得力に溢れ、人間としての美しさを感じました。朗読の会は今年で終わりになってしまうという、今のこの日本の状況。観た方それぞれに、投げかける作品になるのではと思います。

■大山真理のコメント
悲痛な叫びの台詞の数々が頭から離れず、涙が止まりません。この時代にこの作品が完成されたことは、そうなるべくしてなる、必然だったと思います。誰だって戦争で死にたくないじゃないですか。素晴らしい映画をありがとうございます。

■金子修介のコメント
現憲法の最も大事な部分とは、大戦争を引き起こした国家が、二度とその過ちを繰り返さぬように国民がその国家を縛った、という国民主権と平和主義を、厳密な日本語で厳粛に誓ったところにあるのだ、と分かり美しい日本語を感じて清々しい気持ちになる。

■神山征二郎のコメント
渡辺美佐子さん(月光の夏)、日色ともゑさん(郡上一揆)、寺田路恵さん(鯉のいる村)など仕事で出会った女優さんが次々登場、誇らしく思いました。平和の源流を観た思いです。井上淳一監督はよい仕事をされました。

■フィフィのコメント
いま、理想と現実の狭間で憲法が揺らいでいる、そんな大切な時期に私たちは生きている。国民みんなのための憲法、憲法を考えることはこの国の未来への責任なんだと思う。

■増田ユリヤのコメント
理想と現実は違う。だが、諦めてはいけない。理想に向かってどこまで努力を続けられるか、どれだけ近づいていけるか。渡辺美佐子による憲法前文の朗読と女優たちの思いが、何気ない日常を守り、豊かに生きる意味を教えてくれる。

■喰始(ワハハ本舗)のコメント
昭和の時代に僕の企画で「日本国憲法ー平和-自由-愛ー」のタイトルのLPレコードを出した事がある。憲法を歌詞としてロックにした作品だ。昭和、平成、令和、時代は変わっても憲法は変わるべきではない。この作品をみて、思いはさらに強くなった。

■“ハルク”佐藤修のコメント
この映画は戦争を風化させないため、また日本国憲法の素晴らしさ、大切さを知るために絶対に見なければならない!二度と戦争を起こしてはなりません。
日本国憲法は、日本国民のため、また地球の恒久平和、地球民族のためにあると思います。
絶対に日本国憲法が改正されないことを切に願い祈ります。

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