F1中国GP木曜会見:ライコネン、F1ドライバーを夢見るきっかけとなった思い出のレースを語る

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2019年04月12日 08:21  AUTOSPORT web

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2019年F1第3戦中国GP木曜会見 ライコネン、アルボン、ペレス、グロージャン
2019年の第3戦中国GPは、F1にとって1000回目のグランプリ。ということで木曜日の会見に集まった、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、ロマン・グロージャン(ハース)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)の4人には、1000回目のグランプリに関する質問が相次いだ。

 まず、「あなたがF1ドライバーを夢見るきっかけとなったレースはどれか?」という質問だった。

 現在39歳でF1最年長かつ今回が297戦(294スタート)と現役の中で最多出場を誇るライコネンは、1986年の最終戦オーストラリアGPを挙げた。

「歳も歳だからかなり前のことでよく覚えていないけど、80年代にケケ(・ロズベルグ)がトップを走っていて、ロングストレートを走行中にタイヤがバーストしたのがとても記憶に残っている。たしかアデレードだったと思う。フィンランド人ドライバーを応援していたのに。しかも、あんな形で彼が引退するなんて……」

 ライコネンの次に年長のグロージャンは、ちょっぴり面白いエピソードを披露してくれた。

「父親がF1好きで、よくテレビで見ていた。僕が見始めたときはアイルトン・セナとアラン・プロストが激しい戦いを演じていたときで、とても興奮して見ていたことを覚えている。その後、モナコGPに観戦に行くことになったんだ。生で見たF1は最高だった。木曜日のフリー走行だったけど、セッション後にトイレへ行ったら、DC(デビッド・クルサード)に出くわしたんだ」

「順番待ちをしていたら、『坊や、お先にどうぞ』って、譲ってくれたんだ。生のF1だけでなく、F1ドライバーにも会えて、しかも声をかけられるなんて、最高の思い出だったよ」

■当時6歳だったアレクサンダー・アルボンの思い出
 今年20代最後の年となるペレスも、初めて見たレースで印象に残っているのはセナだと語った。しかしペレスの場合はちょっと悲しいストーリーだ。

「僕が初めてF1を見たのは、1994年だった。セナがアクシデントに見舞われた、あのレースだよ。父親はとてもショックを受けていたみたいだけど、僕は事の重大さを理解していなかった。だから、僕はそれからもF1をテレビで見て、レースにのめり込んでいった」

「メキシコでは時差の関係で日曜日の早朝にレースがスタートするけど、普通なら寝ているのに、F1がある日は朝6時とか7時に起きて、テレビにかじりついていた。ここにいるキミのレースも覚えているよ。いまよりずっと若かったけどね(笑)」


 最後は今年、F1にデビューして、まだ2戦しか経験していない23歳のアルボンだが、F1ドライバーになる前には、とんでもない思い出があった。

「イギリスGPへ行く機会があったんだ。トップ3を当てるクジがあって、僕は大のフェラーリ・ファンで、しかもマイケル(・シューマッハー)がヒーローだったから、マイケルとルーベンス(・バリチェロ)、そして(ファン・パブロ・)モントーヤって書いたんだ。そうしたら、レースはそのとおりになって、当選者は僕だけだった。賞品はフェラーリのモーターホームへの招待状で、マイケルとルーベンスに会ったんだよ!!」

 シューマッハー、バリチェロ、モントーヤが表彰台を獲得したレースは、2002年のイギリスGP。1996年生まれのアルボンは、まだ6歳だった!

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