カンヌも注目のインド出身女性監督長編デビュー作『あなたの名前を呼べたなら』8月公開

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2019年04月17日 11:11  リアルサウンド

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 『SIR(原題)』が『あなたの名前を呼べたなら』の邦題で、8月2日よりBunkamuraル・シネマほかにて全国順次公開されることが決定し、あわせてビジュアルも公開された。


参考:ビジュアルはこちらから


 アメリカで大学教育を受け、助監督や脚本家としてヨーロッパでも活躍するインド・ムンバイ出身のロヘナ・ゲラ監督が、差別が残るインド社会に変革を起こしたいという情熱で作り上げた本作は、懐かしくて勇気が湧いてくる恋と目覚めの物語。厳しい身分制度や因習を乗り越えて愛を育む男女の物語は、インドではまだ本作のスタッフやゲラ監督の家族ですら「絶対に起こり得ない物語」と断言するタブーである。


 逆境をはね飛ばして夢に踏み出すラトナを『モンスーン・ウェディング』のティロタマ・ショームが演じる。ショーム自身もインド映画界を離れてニューヨーク大学の演劇教育の修士号を取得し、貧困や暴力に苦しむ人々のために活動した経験を持つ。また、『裁き』のインド系シンガポール人のヴィヴェーク・ゴーンバルが、ラトナの優しさとおいしい食事に癒され、心のままに生きようと目覚める御曹司アシュヴィンを演じる。


 本作では、フランス仕込みのシックなインテリアや、ラトナが目を輝かせる布市場の路地など、ムンバイのお洒落な一面も見どころのひとつとなっている。インドと欧米という2つの視点を持つゲラ監督のデビュー作であり、第71回カンヌ国際映画祭批評家週間GAN基金賞を受賞した。


 公開されたビジュアルでは、身分の違うラトナとアシュヴィンの姿が鮮やかな色彩で切り取られている。 (リアルサウンド編集部)


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