K2 R&D LEON RACING 2019スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

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2019年04月18日 11:21  AUTOSPORT web

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LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)
2019 AUTOBACS SUPER GT
Round.1 IN OKAYAMA 300km RACE

ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ開幕戦は6位入賞

4/13(土)公式練習 8:50〜
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:10度 路面温度:14度

 2019年もスーパーGTは岡山国際サーキットから幕を開けた。LEON PYRAMID AMGを走らせるK2 R&D LEON RACINGにとって、これまでと大きく異なるのは、GT300のディフェンディングチャンピオンとして臨むこと。だが、黒澤治樹選手と蒲生尚弥選手のコンビはもちろんほぼすべての体制を不動のままとし、シリーズ2連覇を目指す。
 
 公式練習は4月半ばとしては温度が低めだったが、終始ドライコンディションが保たれた中での走行となった。セッションのスタートとともに黒澤選手が走行を開始。まずは入念にセットアップ、そしてタイヤの選定を行う。上々の手応えをつかんだところで、蒲生選手とバトンタッチ。GT300単独の走行帯に間もなく差しかかろうというタイミングで、赤旗中断となるも影響はなく再開されると蒲生選手は1分26秒134をマークして、12番手に浮上。コンスタントにタイムを刻んでいたことから、予選だけでなく決勝にも期待を抱かせた。
 
公式予選 Q1/14:45〜 Q2/15:38〜
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:16度 路面温度:25度

 岡山国際サーキットでは初めてQ1が2グループに分けられ、LEON PYRAMID AMGは最初のAグループでの出走に。そのQ1は黒澤選手が担当。公式練習より温度は上がったが、それでも当初の予想より低かったことで黒澤選手はタイヤの熱入れに時間がかかり、終了間際のラストアタックで1分26秒280をマークする。Q1突破のボーダーである8番手ではあったが、Q2に控える蒲生選手にバトンを託すことに成功。Q2に蒲生選手が挑む。
 
 黒澤選手のインフォーメイションを受け、より入念にウォームアップを行なって徐々にタイムを上げていき狙い済ませたかのようにアタック。1分25秒186をマークして4番手に躍り出ることとなった。決勝レースは雨との予報も出ているが、事前の公式テストではウエットコンディションでも好感触を得ておりいずれのコンディションでも不安はない。決勝レースは「十分狙える」セカンドローからのスタートとなる。
 
4/14(日)決勝レース 14:30〜
天候:雨 路面:ウエット 気温:12度 路面温度:14度

 事前の天気予報では、土曜日の未明から降り出した雨は日曜の早朝までにやむとされていたがこれが大幅にずれ込んでしまい、実際に降ってきたのはお昼前から。20分間のフリー走行では、ウエットタイヤをしっかり選定するため、黒澤選手のみの走行となった。だが、その雨はLEON PYRAMID AMGがグリッドに並べられた頃にはやみ、よりタイヤ選択は困難を極めることとなった。
 
 スタート担当は黒澤選手。決勝レースは弱めの雨の中、セーフティカー(SC)スタートとなって2周の先導の後、いよいよバトルが開始される。だが、その直後に1コーナーでアクシデントが発生。5番手スタートの車両がスピンを喫し、避けきれなかった車両と激突してしまう。もしスタートで出遅れていたら、黒澤選手も巻き込まれていた可能性もあっただろう。
 
 即座にSCが導入される。10周目にバトルは再開。しかし、SCランの間に雨足は強くなっており、LEON PYRAMID AMGには不利な状況となっていた。リスタート後にストレートスピードで勝る車両に、黒澤選手は相次いでかわされ、7番手にダウン。なおも後続が迫ってくるも、そこは黒澤選手が意地を見せ、必死にガードを固め続けていた。
 
 そんななか、13周目のモスSで後続車両に多重クラッシュが発生。コースに3台がストップしたばかりか、クラッシュパッドやパーツが散乱したため、赤旗が出されてレースは中断される。約40分後にSCの先導でレースは再開、19周目にようやくバトルモードに突入する。
 
 引き続き黒澤選手は、後続車両を必死に抑えながら周回を重ねるも23周目の1コーナーでGT500のトップが接触でコース外に押し出されてしまう。これで4度目のSCランが実施された。雨はさらに強くなりコースコンディションは最悪に。31周目に赤旗が出され再度レースが中断、天候回復の見込みはないことから約30分後にレース終了が発表された。
 
 LEON PYRAMID AMGは、波乱の開幕戦を7位で終えることとなった。レース後に、5番手だった車両に危険行為に対するペナルティの判定があったためひとつポジションを繰り上げ、開幕戦は6位という結果で終えた。

決勝を終えて
溝田監督
「ウエットレースになり、多くのクラッシュが出てしまいましたが、無事生き残り最終的に6位。数えていませんが、連続ポイント記録も更新できたので良かったです。次は、苦手な富士ですが、着実に上位入賞を狙って行きます」

黒澤選手
「今回、尚弥選手が4番手グリットを獲得してくれたのですが、決勝で私がそのポジションを失ってしまい本当に悔しく、不甲斐ないレースになりました。レース中はハイドロや、前が見えないくらいの雨量でした。雨が少なくなればチャンスがあると思ってレースしてましたが、雨量が多くなり、結局、中止となりました。あのコンディションでは賢明な判断だと思います。富士は気持を切り替えて挑みます」

蒲生選手
「ドライだった土曜日から調子が良く、予選も上位グリッドを獲得できました。決勝は強い雨になってしまい難しいコンディションになりましたが、治樹選手がしっかりと走りきってくれてポイントを獲得できて良かったです」

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