アストンマーティン、史上最強V12オープンカー『DBSスーパーレッジェーラ ボランテ』発表

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2019年04月25日 15:21  AUTOSPORT web

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アストンマーティンの新型オープントップモデル『DBSスーパーレッジェーラ ボランテ』
アストンマーティンは4月24日、同社のフラッグシップモデルとして2018年に登場したアストンマーティンDBSスーパーレッジェーラのオープントップバージョンとなる『DBSスーパーレッジェーラ ボランテ』を発表した。

“ボランテ”は創設100年以上の歴史を持つ老舗ラグジュアリーカーブランドのなかでも長い伝統を誇るオープントップシリーズの名称だ。その名を受け継ぐDBSスーパーレッジェーラ ボランテは、“市場でもっとも美しいオープンカーモデルであること”“クーペが備えるアグレッシブなキャラクターと驚異的なパフォーマンスを受け継ぐこと”このふたつを主なテーマに掲げて開発が行われたという。

 その指揮をとったエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるマレク・ライヒマン氏はDBS、スーパーレッジェーラ、ボランテというアストンマーティンを象徴する3つの名称をモデル名とする同車について、次のように語っている。

「DBSスーパーレッジェーラは、驚異的なパフォーマンスを特徴としている。そのため、我々はボランテの開発にあたってオープントップ・スーパーGTでなければ実現することができない、官能的で刺激に溢れたキャビンを創り出することにフォーカスを当てた」

「類まれなダイナミクス、美しさと荒々しさが融合したデザイン、そして完璧なハーモニーを奏でるアストンマーティン製5.2リッターV12エンジンにより、このクルマは長い伝統を誇るボランテの名称にふさわしい、ユニークで忘れがたいドライビングプレジャーを提供できると確信しているんだ」

 クーペと同様にアストンマーティン史上もっともパワフル、725馬力を発揮するV12エンジンを搭載するDBSスーパーレッジェーラ ボランテは、その圧倒的な加速性能によって0−100km/h加速がわずか3.6秒、0−160km/hでは6.7秒を記録する。また、最高速度340/hに達するという。

 このような数字を叩き出す要因は強力なエンジンパワーに加えて、優れたエアロダイナミクスが挙げられる。ボランテではクーペタイプの卓越したダイナミクスを受け継ぎながら、布製ルーフを備えた新型モデルに対応するため“エアロブレードII”と呼ばれる革新的な空力システムが改良され、その結果リヤのダウンフォースが増加している。

 一般的にオープンモデルは空力的に不利となることが知られているが、そうしたなかでDBSスーパーレッジェーラ ボランテは最高速度で走行中に得られるダウンフォース量が177kgと、クーペからわずかマイナス3kgに留まっている点も注目だ。

 14〜16秒で開閉可能なオープントップルーフは8層の断熱材と防音素材を組み合わたものが採用される。そのためV12エンジンが奏でるサウンドを堪能することができるが、ひとたびオープン状態からルーフを閉じればすべての乗員に極上の快適性を与えるという。

 なお、シームレスで美麗なスタイルを持つルーフメカニズムは、灼熱のアメリカ・カリフォルニア州のデスバレーや極寒の北極圏といった過酷な条件のなかで10年分の経年変化を1カ月で再現するテストが繰り返されており、その耐久性も折り紙つきだ。

 アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループCEOを務めるアンディ・パーマー氏が「あらゆるクルマのなかで、もっとも官能的なドライブ体験を提供するモデルのひとつに数えられるだろう」と称するアストンマーティンDBSスーパーレッジェーラ ボランテは2019年第3四半期からデリバリー開始予定。価格はイギリス本国で24万7500ポンド(約3570万円)、ドイツでは29万5500ユーロ(約3690万円)、アメリカは32万9100ドル(約3680万円)となっている。
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