テニミュ俳優・阿久津仁愛が登場! 『俺スカ』古田新太が説く“ミスを許せる社会”とは

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2019年05月05日 14:11  リアルサウンド

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 古田新太主演のドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)が5月4日に第3話の放送を迎えた。


参考:阿久津仁愛がフィーチャー


 第1話では「コミュニケーションがうまくとれないマスク男子の苦悩」、第2話では「ブラック部活であるチア部の葛藤」に迫るなど、1話完結で2年3組の生徒と担任の原田のぶお(古田新太)との関わり合いを描いてきた本作。第3話では、シングルマザーの家庭で弟と妹の世話に追われて不登校になってしまっていた生徒・光岡(阿久津仁愛)にスポットライトを当てる。


 第1話と第2話の放送でも、学校の前までは来たものの校門をまたごうとしない光岡の姿が何度か描かれていたが、そんな彼がついに原田の前に姿をあらわすことになったのは中間テストの当日のことだった。校門前で逡巡する光岡は里見(白石麻衣)に手を引かれ、勉強も一切しないままにテストを受けることに。当然のごとく解答用紙には空白が目立つなか、隣の席の答案が目に入ってしまった光岡は、カンニングに及んでしまう……。


 弟妹の面倒を見るやさしいお兄ちゃんとしての側面が印象的な光岡の役を演じるのは、『ミュージカル テニスの王子様3rdシーズン』で主役の越前リョーマ役も務めている阿久津仁愛。第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでの準グランプリ獲得を経て芸能界入りを掴んだ期待の若手俳優だ。また、光岡の弟と妹には、鈴木福の弟と妹である鈴木楽と鈴木誉が配役。兄譲りの愛らしさを持つ彼らと阿久津によって、さわやかな兄弟が作り上げられていった。


 そんな光岡は、3人の子供達の世話と仕事に追われ、自分の時間を作ることができていない母親のことを誰よりも気づかい、「全国の同じような境遇にいる母親たちが幸せになれるようなサービス」を作りたいという夢を明らかにする。しかし、様々なことを気にしてしまう性格からか、一歩、足を前に踏み出すことがなかなかできない。


 光岡のカンニングが発覚したあと、原田が校長に提案したのは、クラス全体で全教科の再試験をすることだった。学校の従来の決まりでは、カンニングは全教科0点になってしまう重罪。しかし、一度ミスを犯しただけでその後の挽回の機会を与えないことに原田は疑問を呈し、英断を下すことになるのだ。そうして再チャンスが得られたにもかかわらず、光岡はあまり乗り気ではない様子。2年3組の生徒たちからも不満が続出したことで、さらにそのことを気にしてしまう。


 訪れた再試験当日。光岡は試験1日目には来たものの、試験2日目には始まる直前に姿がなかった。彼のための再試験でもあったため、原田は自転車を必死に走らせて光岡宅に乗り込もうとするが、光岡は一向に外へ出て行こうとしない。そこで原田は、初回放送で校門をぶち壊したときと同じく、窓ガラスを割ってでもなんとか光岡へ思いを伝えようとする。


 「私が、ミスくらい許せるクラスを作ってやるから」と原田は言う。カンニングを犯し、再試験になってしまったことでみんなに迷惑をかけているのだから文句を言われることをはある種当然のことだが、そんなことをイチイチ気にする必要はないのだと、原田は訴えかけるのだ。確かに、文句を言いながらも生徒たちはテストを受けに学校へやってくるだろうし、そんな出来事があったことなどいずれ忘れてしまうかもしれない。光岡にとってはここで試験を受けるか受けないかは今後の将来に関わる大きなことだが、他の生徒たちにとってはさほど大したことではないのだから。


 そんなやりとりを経て学校へ戻ってきた原田と光岡。驚くことに国語を担当する原田は、みんなのテストの点数が下がってしまったら可哀想だからと、カンニング用紙を持ってきたと言い出す。しかしそこで反発するのは明智(永瀬廉)。答えを黒板に書き出していく原田に背を向けるように机を180度回転し、原田の思い通りにはしてやらないぞという意思を示した。こうした大胆な言動で存在感を示しながら、未だ明智の思惑は謎に包まれたままだ。単に原田をやめさせたいわけではないらしく、彼の心に秘めた思いへの関心が募る。 


※高橋ひかるの「高」はハシゴダカが正式表記。


(文=原航平)


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